ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル

アンコール : W.F.バッハ:ポロネーズ第8番 ホ短調 F.12-8

        C.P.E.バッハ:ロンド ハ短調 wq.59-4 H.283

 

 チラシに『トリフォノフの演奏は、旋律中の和声音と非和声音の濃淡を本能的+論理的の読み取り、指先をミリ単位以下にコントロールすることで、それらを瞬時に出し入れし、奇跡的な歌とまばゆい色彩を持たせることに成功している。』とありました。

 また購入した¥500のプログラムには、『歴史的仕様のチェンバロこそが「正しい」とされた時期を経て、多くのピアニストが新しいバッハ解釈を聞かせている。』とありました。

 

 今日の演奏は、まさしく上記の通りの演奏でした。私は、どちらかと言うと、新しい解釈もアリと思っていましたが、今日は、この認識を新たにし、全然、疑問に思わないようになりました、その意味で素晴らしい演奏でした。 

 もう、バッハの曲の演奏というより、トリフォノフの演奏を聞きに来たと感じました。BWV1004などは、ヴァイオリンで何度も聞いているのに、初めて聞く曲のように感じました。

 以前、レオニダス・カヴァコス(Bach無伴奏)の演奏に、批判的な記事を書きましたが、この新しい流れに乗った演奏なのかもしれません。

 

 トリフォノフは、最近、『Art of Life』というバッハ・アルバムをCD2枚組で出しています。その中からの抜粋が今日の曲です。

 今日の3曲は、一曲として演奏されました。1番目の曲と2番目のとは切れ目なしで、2番目の曲と3番目の曲は、切れ目なしです。もっとも2曲目の途中で休憩がありましたが。

 

 別な曲の組み合わせの日もありましたが、Mozart などはどんな演奏になるのか、興味ありますね。もっともBach 以外の曲のピアノの演奏家には、ほとんど行きませんが。

 

 アンコールの2曲もThe Art of Life に収録されています。

 演奏風景写真は、ホームページより借用です。

 最後の絵は、トリフォノフのサインです。プログラムを買った人にもサインをしてくれました。プログラムは売り切れでしたが、サイン会は長蛇の列でした。『Today's perfomance is very amazing』と声をかけ、『Thank you』と答えてくれましたが、私の問いかけは、現在形でなく、過去形出ないとダメですね。

 

 

追記

 演奏しているピアノ・メーカーがどこかよく分からなかったのですが、『FAZIO LI

 『ファツィオリF278はファツィオリが最新の特許を所有する、三層響板とアクションを備えたもの』のようです。

 

 

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