2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

乱丸

宮本昌孝 著 乱丸 織田信長が若かった頃から、仕えていた 森三左衛門の三男 乱丸が主人公である。父と長兄を戦いで亡くしていた。幼少の頃から聡明であり、目を瞠らせるばかりの紅顔の美少年であった乱丸は、十三歳で信長の近習として仕え始める。 信長の随…

浅草機動捜査隊

鳴尾 章 著 浅草機動捜査隊 (-1-)マリアの骨 (-2-)刑事の柩 (-3-)月下天誅 面白いです。各巻が絡み合って話が進んでいます。 主人公は、機動捜査隊日本堤分駐所の五十を過ぎた刑事 辰巳悟郎 巡査部長である。相勤者は、新米刑事 小沼優哉 巡査 である…

エマーソン弦楽四重奏団

アンコール: Haydon 弦楽四重奏 ト短調 Op.20-3/Hob.Ⅲ:33 より第三楽章 アルバン・ベルクSQが解散した後、世界最高のSQは、ハーゲンSQかエマーソンSQと思う。ハーゲンSQはこれまで何度も聴いているが、エマーソンSQは初めてである。エマーソン…

年下恋愛

梅田みか 著 年下恋愛 五十嵐貴久の「年下シリーズ」と同じテーマです。 本書は、三人の女性主人公、麻子 36歳、実七子 35歳、美帆 31歳、がそれぞれ年下の男性とお付き合いを始める物語である。 麻子はウェブ・ディレクター、実七子は総務勤務で娘を…

可愛いベイビー

五十嵐貴久 著 可愛いベイビー 単行本で読みました。雑誌で読み終わったのは、昨年8月でした。本書は図書館で借りましたが、私の予約ナンバーより、図書館の購入冊数の方が多かったので、一巡目の借り出しとなります。初版が5月20日となっていますので、…

Downton Abbey Script Book Season 1

Julian Fellowes 著 Downton Abbey Script Book Season 1 6月2日に注文し、本日6月16日に到着しました。昨日に着いていれば、夜の放送に間に合ったのですが、これでは最終話しか間に合いません。 本書は、NHKで放映中の Downton Abbey の Script Book …

三途の川で落としたもの

西條奈加 著 三途の川で落としたもの 最後まで読めませんでした。 主人公 叶人(カナト) は事故に遭い、現生とあの世の間にいる。 奪衣婆 ダ・ツ・エヴァの部下で、三途の川の渡し守をしている懸衣爺 ケンエオウ と虎之助と一緒に、悩みを抱えて三途の川を渡る人…

関越えの夜

澤田瞳子 著 関越えの夜 ー東海道浮世がたりー 時代小説 短編 集です。私は短編集は好きではありませんが、本書は楽しく読むことができました。一篇一篇がそれぞれ長編の題材となる素材です。 ============================================================…

The good wife -season4- (TVドラマ)

The good wife -season4- グッド・ワイフ4 NHKーBSで放映中です。 解説コラムが面白いです。 アリシア(主人公)「なんであなたみたいな人に、あんないい奥さんをつかまえられたの?」 敵対する弁護士 ケニング に言います。 アリシアはケニングを非難して…

星になるには早すぎた

永田俊也 著 星になるには早すぎた 一ノ木薫 は豊町署の刑事課に勤務していたが、レイプ魔ー連続婦女暴行犯が窓から飛び降りるのを止めようとして、一緒に落下してしまう。レイプ犯容疑者は死亡、彼女は重症を負うが助かる。そして退職する。だらだら過ごし…

峠越え

伊東 潤 著 峠越え 徳川家康が、織田信長に味方した桶狭間の戦いから、本能寺の変、その直後、家康が堺から三河まで決死の逃亡をするまでを描いている。 家康は、信長の臣下となるも、信長の非情さ、武将としての優れた資質に、常に恐れている。 六歳で人質…

阪神 vs オリックス戦 6月6日

雨はどうでしょう *********** 最悪の8回でした。先頭打者のフォアボールがいけません。 ===================================================================== =====================================================================

騒擾の発

上田秀人 著 騒擾の発 -お髪番承り候 八- 寄合旗本三千石の三男である賢治郎は、四、五歳のころから将軍 家綱の幼馴染としてお花畑番として出仕し、起居をともにしていた。不仲だった兄 主馬が家を継いだとたん、賢治郎はお花畑番を辞さされ、はるかに格下…

遊郭狂奔 -妾屋昼兵衛女帳面六-

上田秀人 著 遊郭狂奔 -妾屋昼兵衛女帳面六- 山城屋昼兵衛は妾屋稼業である。昼兵衛の用心棒である大月新左衛門と仙台藩主の側室であった 八重 等が絡んで物語はすすんでゆく。 上田秀人の著作では、奥右筆秘帳シリーズが一番面白いと思う。それに次ぐのは…

宝の山 商い同心お調べ帖

梶 よう子 著 宝の山 商い同心お調べ帖 北町奉行所同心、澤本神人は諸色調掛である。諸色とはいわゆる品物全般を指すが、物価の意味も持つ。市中にあふれる品物の値を監察し、出版物も調べる。かって神人は亡くなった父と同じく定町廻りを数年、その後隠密廻…