2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自覚(隠蔽捜査-5.5-)

今野 敏 著 自覚(隠蔽捜査-5.5-) 隠蔽シリーズの第5.5巻目になります。初出は、小説新潮2011年7月号~2014年6月号で、単行本は、2014年10月となります。 隠蔽シリーズの第3.5巻目と同じように、脇役が主役になりますが、主人公はあくまでも「竜崎伸…

宰領(隠蔽捜査-5-)

今野 敏 著 宰領(隠蔽捜査-5-) 隠蔽シリーズの第五です。六巻目になります。これも面白く一気に読めました。 初出は、小説新潮2012年3月~2013年2月で、単行本は、2013年6月です。 大森警察署署長「竜崎伸也」警視長は、「伊丹」刑事部長からの電話で、衆…

青い目の夫

キュッヒル真知子 著 青い目の夫 ウィーン・フィルというとクラッシック音楽を好きでない人も知っている。毎年お正月、NHKでウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを放映してる。そのウィーン・フィルのコンサート・マスター、「ライナー・キュッヒ…

無頼の辻-中山道活人剣-

羽太雄平 著 無頼の辻-中山道活人剣- 羽太雄平は私の好きな作家です。しかし本書は、『本多の狐』、『榎戸与一郎シリーズ』ほどの面白さは無い。 両国橋の紙問屋に勤める「為吉」は十歳のときに丁稚、十八年間真面目に勤め手代になった。主人には何かと頼…

糸きり-紅雲町珈琲屋こよみ-

吉永南央 著 糸きり-紅雲町珈琲屋こよみ- 『紅雲町ものがたり 』の第四巻目です。第二~三作目と同じ印象です。『前作と同じ様に良い小説です。各章ごとに独立した話から、全体として話が関連してゆく様に変わってきます。』 今回のテーマは、紅雲町のはず…

化合

今野 敏 著 化合 本書の初出は、2009年11月~10年6月の新聞小説です。 ST 警視庁科学特捜班シリーズが始まる前の話です。しかし執筆時期はもっとも新しいが、物語の時系列ではさも古い時期となる訳です。 「三枝俊郎」は四十代前半の警部補である。「菊川吾…

転迷(隠蔽捜査-4-)

今野 敏 著 転迷(隠蔽捜査-4-) 隠蔽シリーズの第四です。五巻目になります。これも面白く一気に読めました。 初出は、小説新潮2010年6月号~2011年5月号で、単行本は2011年9月です。 大森警察署署長「竜崎伸也」警視長は、例によりひたすら判を押している…

物語のおわり

湊さかえ 著 物語のおわり 不思議な構成となっています。 『山間の田舎町にあるパン屋の娘、絵美はおつりの額を間違えたことがきっかけで出会ったハムさんという青年と付き合うようになるが、ハムさんが北海道の大学に進学したため、遠距離恋愛となってしま…

料理人のためのジビエガイド

神谷英生 著 料理人のためのジビエガイド-上手な選び方と加工・料理 国産の鳥系ジビエ好きとしては、無視出来ない本です。 筆者はフランス料理店のシェフである。国内で入手可能な鳥獣を丁寧に説明した書物である。 鹿、猪、熊がハンターからレストランに届…

阪神xDeNA 戦

甲子園での開幕戦でした。全員に黄色い記念帽子がプレゼントされました。 大変寒かったです。凍えました。カシミヤの厚手セーターにダウンを着ていましたが、あまりの寒さに途中で帰りました。試合も『お寒い試合』でした。 ************** [後記] 一回裏、…

彼女はたぶん魔法を使う

樋口有介 著 彼女はたぶん魔法を使う 面白いですね。第一刷発行が、1991年4月10日です。相当昔に書かれています。内容的には全く古臭さはありません。ただ、携帯電話が出てこない事、登場人物がやたらと煙草を吸う事だけが時代を感じさせます。 「柚木草平」…

名もなき花-紅雲町珈琲屋こよみ-

吉永南央 著 名もなき花-紅雲町珈琲屋こよみ- 『紅雲町ものがたり 』の第三巻目です。第二作目と全く同じ印象です。『前作と同じ様に良い小説です。各章ごとに独立した話から、全体として話が関連してゆく様に変わってきます。』 お節介焼おばさん「杉浦草…

初陣(隠蔽捜査-3.5-)

今野 敏 著 初陣(隠蔽捜査-3.5-) 隠蔽捜査シリーズの 3.5巻目です。不思議な副題です。これも面白く、一気に読めました。 巻末の初出を見ると、いろんな時期に順不同で書かれています。第3.5巻目、この『初陣』は、小説新潮2006年6月号~2010年5月…