2018-01-01から1年間の記事一覧

蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診

小杉健治 著 蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診 蘭方医・宇津木新吾シリーズの第一巻目です。 「宇津木新吾」は、七十俵五人扶持の御徒衆「田川源之助」の三男で、二十二歳。 「宇津木順庵のの養子になり、長崎に遊学をさせてもらい、江戸に帰ってきた。 長崎で…

分断(講談社文庫 百万石の留守居役-12-)

上田秀人 著 分断( 百万石の留守居役-12-) 百万石の留守居役シリーズの第12巻目です。 上田秀人のシリーズでは、この講談社での作品が一番優れています。おそらく編集者が良いのではないでしょうか。 「瀬能数馬」は越前で騒動になった。それを助けるべ…

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 4 北斎に聞いてみろ

山本功次 著 八丁堀のおゆう -4- 北斎に聞いてみろ (大江戸科学捜査) 面白いです。 大江戸科学捜査シリーズの第4巻目です。 裏表紙より 『新規オープンする美術館の目玉の一つ、葛飾北斎の肉筆に贋作疑惑が浮上した。 江戸と現代で二重生活を送る元OL…

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 3 千両富くじ根津の夢

山本功次 著 八丁堀のおゆう -3- 千両富くじ根津の夢(大江戸科学捜査) 大変面白いです。 大江戸科学捜査シリーズの第3巻目です。 裏表紙より 『史上最高額ーー根津・明昌院の千両富くじに沸く江戸の町で、呉服商の大店に盗人が忍び込んだ。 同心「伝三郎…

警視の挑戦(-14-)

デボラ・クロンビー 著 警視の挑戦(-14-) 面白いです。 原題は ”No Mark upon Her” です。 「警視・シリーズ」の第14巻目です。 「キンケイド」警視の妻「ジェマ」は、養女「シャーロット」の為に、育児休暇を取っている。そして、次週からは、ジェマの代…

魔女の盟約

大沢在昌 著 魔女の盟約 「魔女」シリーズの第二巻目です。 前巻の終末で、日本を逃げ出した「水原」は、韓国・釜山にいる。一カ月たち、日課のウオーキングを始めた。 福岡の暴力団、要道会の「菅原」と韓国の大物「朴」に匿われている。二人は、地獄島の支…

魔女の笑窪

大沢在昌 著 魔女の笑窪 少し荒唐無稽ですが、面白いです。 「魔女」シリーズの第一巻目です。 裏表紙より 『自らの特殊能力ーー男をひと目で見抜くーーを生かして、東京で女ひとり闇社会のコンサルタントとして、裏社会を生き抜く女性「水原」。 その能力は…

影ぞ恋しき

葉室麟 著 影ぞ恋しき 「雨宮蔵人」は、九州肥前の出身の藩士であったが出奔し、今は妻「咲弥」と共に、鞍馬で暮らしている。娘「香也」がいる。 蔵人が杉木立で、稽古していると、持っていた木刀を切り捨てて、疾風のように逃げ去った男がいた。それを元藩…

公爵の理想の花嫁

パメラ・ラバド 著 公爵の理想の花嫁 原題は、 ” To Catch a Lady ” です。 無茶苦茶しょうむないと思うが、私はとっても面白かった。 「アシュトン・ブレイクリー」は幼い頃、両親を亡くし、「アメリア」叔母である公爵夫人に、実子と同じ様に深い愛情で育…

古楽最前線 バロックVol.4 バッハとそれ以前の時代 アンドレアス・シュタイアー

アンコール : 無し 曲は易しい曲であるが、テーマは難しいと思う。また音量が小さく、子守歌になり、居眠りしている人が多かった。このホールで、このチェンバロは音量的に無理があると思う。中ホールではなく、小ホールがふさわしい。 でも、最後の2曲は…

パリ管弦楽団 D・ハーディング/イザベル・ファウスト

ソリスト・アンコール : クルターグ サイン・ゲーム・メッセージより für den, der heimlich lauschet オケ・アンコール : エルガー エニグマ変奏曲 Op.36より 第9変奏 ニムロッド 12月11日 札幌で始まった、パリ管の日本ツアーは本日で終わりの様です…

ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 パーヴォ・ヤルヴィ指揮

ソリスト・アンコール Bach パルティータ 第3番より プレリュード Bach パルティータ 第1番より サラバンド アンコール シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ Mozart オーケストラ、ソロヴァイオリン共に音が小さい。 恐らく、ホールの問題だと思う。 …

新ランチタイム・コンサートvol.3「チェロの美声を堪能しよう」

アンコール : メンデルスゾーン 無言歌 ニ長調 Op.109 白鳥がとっても良かったです。さすが、ストラディバリウスです。 バッハは、訴えかけるものがなかったです。もう少し年齢が必要かな。 料金の安く、お昼の音楽会、満席でした。 ✰✰✰ ==================…

ミュンヘン・フィルゾリステン弦楽四重奏

アンコール : ボロディン 弦楽四重奏曲第2番 第37楽章 ノクターン 映画「セント・オブ・ウーマン」より タンゴ ムーン・リバー アンコールの曲、いずれも良く聞く曲ですが、曲名が判りませんでしたが、某サイトで見つけ転載です。 昨晩聞いたミュンヘン・フ…

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 ワレリー・ゲルギエフ指揮

ソリスト・アンコール Schubert(Liszt 編曲)糸を紡ぐグレートヒン S.558 Bizet(Horowitz 編曲) カルメンの主題による変奏曲 第2幕 ジブシ―の歌 (ホワイトハウスバージョン) とっても長い演奏会でした。通常より40分長かったです。 一週間前に聞いた、同…

警視の因縁(-13-)

デボラ・クロンビー 著 警視の因縁(-13-) 面白いです。 原題は ”Necessary as Blood” です。 「警視・シリーズ」の第13巻目です。 多くの移民が登場します。イギリスは植民地や、奴隷貿易により多民族・多文化のくにである。 裏表紙より 『幼子を預けたま…

漂砂の塔

大沢在昌 著 漂砂の塔 面白いです。 警視庁組織犯罪対策第二課の「石上」は潜入捜査をしていた。しかし、池袋署のマル暴が情報を漏らしたため、潜入捜査していた対象者、ロシア人「ボリス」に逃げられ、命を狙われるようになる。 課長の「稲葉」は、しばらく…

ズービン・メータ指揮 バイエルン放送交響楽団

アンコール : ドヴォルザーク スラブ舞曲第8番 指揮者と曲目が変更になりました。 プログラムに、今年の4月定期演奏会で、マーラーの交響曲7番を演奏会では、 ”尋常ならざるものがあった” と絶賛されているのを読み、非常に残念に思いました。 交代した…

戸田弥生 ソロ・ヴァイオリン・リサイタル

アンコール : J.S.Bach 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 Sarabande チラシの右側です。 "ストリング・狂” というタイトルに惹かれて来ました。 初めて戸田弥生のヴァイオリンを聴きましたが、好感を持ちました。選曲も、バッハから、バルトー…

サンクトペテルブルグ・フィル交響楽団 & 庄司紗矢香

アンコール : (ソリスト)パガニーニ ネルコル ピウ ノン ミ セントのテーマ (オケ) チャイコフスキー くるみ割り人形より トレパック このオーケストラ、やはり独特の音色がありますね。チャイコフスキーの5番では、その音色が生きていました。また、…

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

アンコール : (ソリスト) シューマン ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6より (オケ) ヨハン・シュトラウス2世 南国のバラ エドゥアルト・シュトラウス1世 ポルカ テープは切られた アンコールで、ウィンナ・ワルツとポルカが聴けました。さすがです。 ブラ…

警視の偽装(-11-)

デボラ・クロンビー 著 警視の偽装(-12-) 面白いです。 原題は ”Where Memories Lie” です。 「警視・シリーズ」の第12巻目です。 裏表紙より 『英国の有名オークションに出品されたジュエリー。それは「ジェマ・ジェイムス」の友人「エリカ・ローゼンタ…

警視の覚悟(-11-)

デボラ・クロンビー 著 警視の覚悟(-11-) 面白いです。 原題は ”Water Like a Stone” です。 「警視・シリーズ」の第11巻目です。 裏表紙より 『亡き元妻と住んでいた息子「キット」の親権も得て、警視「キンケイド・ダンカン」一家はキンケイドの一家は…

古楽最前線 バロックVol.3「スペイン再発見」

アンコール : ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ Passa Galli 「牛を見張れ」によるディフェレンシアス 作曲者不詳 & ファミ・アルカイ フォリアス プログラムによると、『15世紀末から16世紀にかけて空前の黄金期を迎えたスペインは、南米の先…

古楽最前線 バロックVol.2《聖母マリアの夕べの祈り》

アンコール : F.カヴァッリ サルヴェ・レジーナ アンコールは素晴らしかったです。合唱団の実力は並々ではありません。 チラシにとるとモンテヴェルディの聖母マリアの夕べの祈りは音楽史上最高の名作だそうです。 いずみホールのオルガン横のバルコニーを…

危険な公爵を夫にする方法

ジュリア・ロンドン 著 危険な公爵を夫にする方法 典型的な、お手軽、レジデント物です。 原題は ”The Hazards of Hunting a Duke” です。 裏表紙より 『「エヴァ・フェアチャイルド」とその妹「フィービー」、いとこの「グリア」の3名は、美しいデビュタン…

ヴォーチェ弦楽四重奏団

アンコール : ショーソンの第2楽章 この四重奏団、大変うまいです。K421、大変良かったです。実際の演奏で、これ程、良かったのは初めてです。 シュルホフは大変なテクニックを必要とする曲ですが、緊張感があり、見事に弾ききったという感じでした。 …

古楽最前線 躍動するバロック Vol.1

アンコール : 不詳:ロドリーゴ・マルティネス ヴィラールト:Vecchie letrose 古楽最前線という言葉にもっともふさわしい、バロックの勃興する17世紀を、中世、ルネッサンスとともに扱ったこのシリーズではないかとーーーー。このシリーズを企画した「磯…

根源 (表御番医師診療禄-12-)

上田秀人 著 根源 (表御番医師診療禄-12-) 筋はそれなりに面白いが、ナンセこの筆者の文章は繰り返しがやたらと多い。一度書いた事は、二度と書かないという信条が欲しいですね。 裏表紙より 『御広敷番医師「矢切良衛」は将軍「綱吉」に供される食事の以上…

蝶のゆくえ

葉室 麟 著 蝶のゆくえ この小説は、作者の時代小説に比べて面白くないです。 「星りょう」の生涯と、りょうから見たその時代の文壇の人達が描かれています。 おそらく、史実に忠実なのだろうと思います。 明治二十八年、星りょうフェリス和英女学校をやめて…