2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

悪玉伝

朝井まかて 著 悪玉伝 面白いです。 「木津屋吉兵衛」は、奢侈、僭上の仕儀が甚だしかった。公家の堂上家に取り入り、図書(ズショ)なる名を貰い受け、奉行所の許しも得ず大坂往来を練り歩いた。 若い時分から湯水のごとき銀子を使い、大坂のみならず京でも…

町奉行内与力奮闘記 (4 ~ 7)

上田秀人 著 町奉行内与力奮闘記 第4巻~第7巻 町奉行内与力奮闘記を第4巻から第7巻までを一気に読みました。電子版です。発売時期にそれぞれ購入したのですが、今まで読んでいませんでした。 連環の罠 (町奉行内与力奮闘記-4-) 宣戦の烽 (町奉行内与…

チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団

アンコール : エルガー 愛の挨拶 Op.12 Mozart ディベルティメント K.138 より プレスト ヤナーチック 草かげの小径にて より「おやすみ」 Mozart ディベルティメント K.136 より プレスト 良かったです。特に「アメリカ」がすごく良かったです。 チェコの…

警視の不信(-8-)

デボラ・クロンビー 著 警視の不信(-8-) 面白いです。 原題は ”And Justice there is None” です。 「警視・シリーズ」の第8巻目です。 裏表紙より 『切り裂きジャックの再来か。 凶刃の餌食となったのは、思いがけない妊娠に悩んでいた人妻だった。 若い…

ロンドン交響楽団 サー・サイモン・ラトル指揮

とっても長時間の公演でした。2時間40分です。 ロンドン・フィルの日本ツアー、今日、大阪が初日です。この曲目組み合わせの演奏会は、今日だけです。またバーンスタインの曲を演奏するのも、今日と明日の2日間だけです。 昨日の指揮者に比べ、ラトルの…

ロシア国立交響楽団

アンコール : チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』よりマズルカ 作曲家ストラヴィンスキー一族の血を受け継ぐ指揮者マリウス・ストラヴィンスキーの指揮する「火の鳥」です。 この指揮者、うまいのか、そうでないのかよく判りませんでした。後ろから…

焦土の刑事

堂場瞬一 著 焦土の刑事 終戦直前、東京が空襲に襲われている頃、防空壕で若い女性の死体が発見された。 京橋署の「高峰靖夫」刑事は、現場へ駆けつけた。首を切られていた。どこかで殺し、防空壕に運んだとみられる。 捜査を始めようとした時、署長「富所」…

維新始末 (-1-)

上田秀人 著 維新始末 (-1-) 典型的な上田秀人の作品です。例によって、以前書いた事を何度も何度も繰り返し書いています。実質的な内容は、ごくわずかです。 「榊扇太郎」が闕所奉行を退いてからそろそろ二十年がたつ。時は幕末である。 榊扇太郎の妻は、…

六月の月

乃南アサ 著 六月の月 大変面白いと思いました。 「杉山未来」は、三十二歳、独身、派遣で三年働き、契約切れで今日退職した。家に帰り、祖母と祝った。祖母と二人暮しだ。大学教授をしている父は、家族を連れて福岡にいる。 未来が帰宅したとき、祖母はうた…

清明(隠蔽捜査 -8-)

今野 敏 著 清明(隠蔽捜査 -8-) 隠蔽捜査の新シリーズです。9月号の小説新潮で連載が始まりました。 「竜崎伸也」は、警視庁大森警察署署長から、神奈川県警本部刑事部長となり着任した。「佐藤実」警察本部長(警視監)に挨拶に行った。 本部長は言う『…

地に滾る

あさのあつこ 著 地に滾る とっても面白いですよ。 この小説は、「葉室 麟」 風です。筋書き、展開は全くそのままです。当然、動詞の扱いは違いますが。葉室 麟 より、あさのあつこの方がより面白いです。 「伊吹藤志郎」の父「斗十郎」は、藩の五百石取りの…

Bach in The Air

アンコール : Bach Fugue on the Name BACH 会場の掲示には、Bach と書いていましたが、Liszt かも知れません。 「バッハとジャズの出会う時」と題した音楽会で、クラッシックのピアニストとジャズのピアニストのピアノ連弾です。 この二人はどのようなよう…

警視の接吻(-6-)

デボラ・クロンビー 著 警視の接吻(-6-) 読むのを中断していたが、再開しました。 原題は ”Kissed A Sad Goodebye” です。 「警視・シリーズ」の第6巻目です。 裏表紙より 『公園で美しい女性の死体が発見された。 警視「ダンカン・キンケイド」は別れた妻…

殺戮の罠 (オッドアイ-5-)

渡辺裕之 著 殺戮の罠 (オッドアイ-5-) オッドアイの第5巻目です。 K島の駐在勤務終了後、「朝倉俊暉」は警視庁捜査一課に勤務していた。そして上からの命令で、昇級試験を命じられ、警部となった。その直後に ”FBIナショナル・アカデミー” への参加…

警視の予感(-7-)

デボラ・クロンビー 著 警視の予感(-7-) 面白いです。 原題は ”AFiner End” です。 「警視・シリーズ」の第7巻目です。 裏表紙より 『英国の古い町、グラストンベリは人間に奇妙な力を及ぼす。 建築士「ジャックモンフォール」は無意識のうちに、自分でも…

火花散る

あさのあつこ 著 火花散る あさのあつこは、多才な作家ですね。一つのジャンルだけではなく色んな作品を書いています。 本書は、「おいち不思議物語」シリーズの第四弾です。 本書はでは、おいちの「不思議な能力」が主眼ではないようです。 赤子を産み落と…

トン・コープマンの 「ロ短調ミサ」

良い音楽会だったと思います。 終わった後、長い静寂の後の盛大な拍手、掛け声は、観客に好評だったようです。 マタイ受難曲に比べて、ロ短調ミサは、実演ではあまり聞く機会がありませんね。 二回目のように思います。一回目は、カール・リヒター、Munichー…

パノハ弦楽四重奏団

アンコール : ドヴォルザーク ”糸杉” Mozart 弦楽四重奏曲 ト長調 K.80 第3楽章 チラシによると草津のフェスティバル以外で唯一の演奏会だそうです。 実力のある団体だと思いました。スメタナが良かったです。 個人的な事情で、じっくりとは聴けませんでし…