ロンドン交響楽団 サー・サイモン・ラトル指揮

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 とっても長時間の公演でした。2時間40分です。

 ロンドン・フィルの日本ツアー、今日、大阪が初日です。この曲目組み合わせの演奏会は、今日だけです。またバーンスタインの曲を演奏するのも、今日と明日の2日間だけです。

 

 昨日の指揮者に比べ、ラトルの指揮は後ろから見ても表情が豊かでダイナミックです。また表情のままの音楽が出てきます。素晴らしかったと思います。

 切符を買うまで、バーンスタイン交響曲があること知りませんでした。生誕100年記念だそうです。会場に来て、この曲が、ピアノ協奏曲風であることを知りました。直前までリハをしていたようです。

 このオケ、昨日の比べ、弦の人数は多い。2ndVn が 7 pult で右側、バスが 4pult でしたから、多分、8、7、6、5、4 pult でしょう。

 でも、指揮者の指示だとも思いますが、金管がヅ~と前面に出てきます。バイオリンも、もっと強く弾いています。

 第9の第4楽章の初め、このオケの弦楽セクションは素晴らしい実力であることを示していました。

 

 先ほども書きましたが、ラルトの指揮は素晴らしいと思います。

 

 プログラムの巻頭の文章はとっても良かったです。演奏会に行かれる方はぜひプログラムを購入して下さい。

 『ラルトのベルリン時代は、 ”戦い” であった。ベルリン・フィルは世界一のオケです。楽団員は自我が強く、独自の意見があり、説得が難しい。5回のリハの内、2回が議論だけで終わる。3回のコンサートが終わった後でも、議論をしています。 

  ラルトは、16年間これをしてきたのです。またこの先何年もやってゆけるかと自答したそうです。私が80歳となる年、娘は21歳です。私はそれまでを生きたい。

 ベルリン・フィルの常任指揮者を続けるという事は寿命をかけるという事のようです。

 ラルトは辞任に、強い慰留を受けたようです。しかし、辞任し、このロンドン・フィルの常任となったのです。

 ラルト、ベルリンフィル常任指揮者の最後の演奏家の日、今年の6月20日、マーラーの第6、曲が第4楽章に入ると、団員たちは去来する思いに顔を真っ赤にし、涙を堪えながら弾いていた。

 ラルトの16年間で、このようなことはなかった。その場にいた誰もが、演奏の歴史的な意味とエモーショナル高まりを感じていた。』

 

 私事ですが、この記事を読んで極めて残念に思いました。今年の春、これらの最後の演奏会、2日間、(6月16日、この日は、バーンスタインの第2、19日は、マーラー第6番)、のコンサート鑑賞ツアーがあるのを知り、是非行きたいと思い、家内に行こうと誘ったのですが、『行かない』、『じゃ、僕一人で行く』、『ダメ』、で終わっていました。

  その反動で、これから一年間、大阪にくるオケを出来るだけ聴こう、それも出来るだけいい席で、と計画しています。

 

 

 

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