2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

かわうそ お江戸恋語り。

あさのあつこ 著 かわうそ お江戸恋語り。 本所深川六間堀町の太物問屋『あたご屋』 十七歳の一人娘「お八重」は、父「重蔵」と、母親代わりに育ててくれた祖母「久利」の家族三人と、二十人近い奉公人とで暮らしている。苦労して苦労してして生きてきたけれ…

飯盛り侍 鯛評定

井川香四郎 著 飯盛り侍 鯛評定 『飯盛り侍』の続編です。 「玄番」と「弥八」は、博多商人「鳥井宗室」の処にいた。しかし玄番、弥八が出奔してきた、”肥後の熊”と言われた「龍造寺隆信」が、博多を攻めてきた。宗室は、玄番、弥八を船で逃してくれた。瀬戸…

フランス人は10着しか服をもたない

ジェニファー・L・スコット 著 フランス人は10着しか服をもたない パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣 南カリフォルニア大学の学生が、交換留学生としてパリに行き、貴族の末裔の家庭に半年間、ホームステイすることになる。 フランス人は食事を大切に…

私が愛したサムライの娘

鳴神響一 著 私が愛したサムライの娘 前半はやや散漫というか、物語の前提説明が退屈であるが、後半は面白い展開と、描写になる。 尾張徳川家の当主である「徳川宗春」は、将軍「徳川吉宗」の治世に反対し、兵を起こそうとしていた。その際、外国の助けを得…

氷舞 -新宿鮫 Ⅵ -

大沢在昌 著 氷舞 -新宿鮫 Ⅵ - 本書は、新宿鮫の第六弾である。直木賞受賞直後の『炎蛹』の様に構えた所がなく、快作である。 「鮫島」は、クレジットカードの盗難事件を調査している。盗まれたクレジットカードが、二日の間に香港、タイ、ドバイと三カ国…

アンの友情、アンをめぐる人々

ルーシィ・モンゴメリ 著 アンの友情、アンをめぐる人々 原題は、Chronicles of Avonlea 、Further Chronicles of Avonlea です。この二篇は短編集です。アンはほとんど登場しません。『アンの愛情』の次が、『アンの友情』と言うのはおかしいなと思いました…

プロ野球 構造改革論

岡田彰布 著 プロ野球 構造改革論 2014年8月23日 第1刷発行の本です。今となっては少し時期がずれています。何故か図書館からの借り出しに手間取りました。 当然、ゴーストライターが書いていると思いますが、内容的には広範にわたっています。興味深い事柄…

無間人形 -新宿鮫 Ⅳ -

大沢在昌 著 無間人形 -新宿鮫 Ⅳ - 本書は『直木賞』受賞作である。筆者は本書により直木賞作家となったのである。 「鮫島」は、アイスキャンディという錠剤となっている麻薬(シャブ)を売っている少年を逮捕した。この末端の密売グループにアイスキャン…

TVドラマ Downton Abby Season 4

Downton Abby の第四シーズンが始まっています。 それにしてもこのドラマ、よく人が死にますね。直近では「マシュー」、「シビル」、マシューの婚約者「ラビニア」、マシューの従卒として従軍した「ウイリアム」、「ベイツ」の妻、オスマン帝国の外交官、そ…

アンの愛情

ルーシィ・モンゴメリ 著 アンの愛情 原題は、Anne of the Island です。赤毛のアンの第三巻です。 今回は、平成二十年二月(2008年)発行、平成二十一年二月(2010年)第四刷、新潮文庫、村岡花子 訳で読みました。村岡美枝、恵理による改訂版です。字が大きく…

操の護り -御広敷用人 大奥記録 -七- -

上田秀人 著 操の護り -御広敷用人 大奥記録 -七- - 相変わらず一度書いた事が何度も出てくる。この為、どのシリーズを読んでも同じ印象になる。一度書いた事は二度と書かないと言う気持ちが欲しい。 「水城聡四郎」と「大宮玄番」を殺そうとし、逆に傷つ…

屍蘭 -新宿鮫 Ⅲ -

大沢在昌 著 屍蘭 -新宿鮫 Ⅲ - 本書は、1993年3月初版です。雑誌連載が、平成四年四月号から平成五年三月号です。平成五年は、1993年ですから、異常に早い初版ですね。本文中にポケベルが出てきますね。1993年、まだ携帯電話は本格的に普及していませんし…

アンの青春

ルーシィ・モンゴメリ 著 アンの青春 原題は、Anne of Avonlea です。 最初借り出したのは、昭和30年3月(1955年) 発行、昭和49年11月(1974年) 第11版 の新潮文庫、村岡花子 訳 でした。これはあきません。字が小さい、紙が古く変色している。次に借り出した…

絆回廊-新宿鮫 Ⅸ -

大沢在昌 著 絆回廊-新宿鮫 Ⅸ - 新宿鮫の最新刊です。といっても 2011年6月初版発行です。本書も面白いです。 前作で、「鮫島」と因縁のあった「香田」が去った筈であったが、再び登場する。今回は内閣情報調査室の下請けで、公安や公調の選抜者で構成さ…

恥さらし (北海道警 悪徳刑事の告白)

稲葉圭明 著 恥さらし (北海道警 悪徳刑事の告白) 本書も途中で止まっています。やはり文章が一流の作家の様にはゆきません。何がどう違うか説明が難しいが。すーと読めない、歯ごたえが無い。 筆者は、北海道警察銃器対策課・元警部である。平成十五年四…

江戸闇小路

羽太雄平 著 江戸闇小路 本書も途中で止まっています。短編集です。一品一品は面白いですが、私は短編集はどうも苦手です。やはり長編が好きです。 羽太雄平は大好きな作家です。最近読んだ『本多の狐』がとっても良かったので、同じジャンルと思いましたが…

回廊封鎖

佐々木譲 著 回廊封鎖 まだ最後まで読んでいません。筋書きが初めから判っていて、それが成功するか否かだけの話である。なんとなく興味が湧かない。終りまで読めるかどうか。他にも途中で止まっている本が複数あります。 京成電鉄の踏切で、深夜すぎに、夫…