2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

金魚姫

荻原 浩 著 金魚姫 不思議な小説です。初め退屈、中盤やや退屈、終りはとっても面白い。 書籍の帯からです。 『勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす「潤」は、日曜日、明日から地獄の日々を思い、憂鬱…

甘い香りの誘惑

ヘザー・グレアム 著 甘い香りの誘惑 殺人の絡んだ恋愛小説です。面白く読みました。 原題は、Deep Dead Gorgeous 、はっとするほど、息が止まるほど魅力的という意味で、dead が不吉な気配を含んでいる。 訳者あとがきより 『かって追われるように故郷を去…

予約の消えた三つ星レストラン

アレクサンダー・キャンピオン 著 予約の消えた三つ星レストラン 副題が『パリのグルメ捜査官 Ⅰ 』となっています。登場人物が、三つ星レストランで食事をする場面が頻繁に登場します。簡単なレシピも紹介されます。また、これらのレストランに行く人物が、…

放蕩貴族のレッスン(淑女たちの修養学校-4- )

サブリナ・ジェフリーズ 著 放蕩貴族のレッスン(淑女たちの修養学校-4- ) ハリス夫人の修養学校の第四話です。リージェンシー物です。1803年イングランドが舞台です。原題は Let Sleeping Rogues Life です。訳者によると、原題は、"Let Sleeping Doges Li…

求婚のワルツは真夜中に

ジュリアン・クイン 著 求婚のワルツは真夜中に 原題は Dancing at Midnight です。原題の方が、内容をよく表していると思います。 リージェンシー物ですが、先に読んだ『恋に落ちた伯爵』の方が数段優れています。 1816年、従弟「エマ」が「アシュボーン公…

最速でおしゃれに見せる方法

M・B 著 最速でおしゃれに見せる方法 作者はファッション・バイヤーで、本書はWEBサイト、メルマガで発表したのを纏めたものです。 内容はおもに「街着」での着こなしである。 日本人はアメリカンカジュアルに依存しすぎである。全身をアメリカンカジュア…

シェフを「つづける」ということ

井上直子 著 シェフを「つづける」ということ 作者は、2002年春、イタリアで修業する日本人コックを取材した。当時はどんな山奥の村にも海辺の町にも、星つきのリストランテから小さなトラットリアまでにも、日本人コックは散らばっていた。イタリアの厨…

恋の罠に落ちた伯爵

エリザベス・ソーントン 著 恋の罠に落ちた伯爵 (The Marriage Trap) 大変面白いです。アンドレア・ローレンスの作品と似ていますが、本書の方がもっと人物の描写、背景の説明、さらに周りの筋書きがサスペンス調で良くできています。 訳者のあとがきから…

Bach Orgel 連続演奏会

アンコール : J.S.Bach パストラーレ ヘ長調 BWV590 より 第2楽章 J.S.Bach 永遠の父なる神よ(キリエ) BWV672 オルガン奏者 ヴォルフガング・リュプザムはドイツ生まれ(名前からみてもドイツ系)、ヘルムート・ヴァルヒャやマリー=クレール・アランに師事…

秘書に恋した億万長者

アンドレア・ローレンス 著 秘書に恋した億万長者 先に読んだ同じ作者の作品です。読書感も同じです。私は楽しめました。万人向けでは無いと思いますが。 「サマンサ・デイビス」は、名付け親で小学生の頃から母親代わりになってくれた「アグネス」に紹介さ…

予期せぬウエディング・ベル Ⅰ、Ⅱ

アンドレア・ローレンス 著 再会は甘美な罪 予期せぬウエディング・ベル Ⅰ 大富豪の三十日間の求婚 予期せぬウエディング・ベル Ⅱ 予想外に面白かったです。某サイトでの電子版立ち読み、その後の半額セールに釣られて購入しました。 話のあらすじや結論は先…

パナソニック人事抗争史

岩瀬達哉 著 パナソニック人事抗争史 パナソニックが経営不振に陥っている原因は、人事抗争であるいう。 3代目社長山下俊彦によってはじめられた経営改革を、四代目社長の谷井昭雄がさらに推し進めようとするなか、会長の松下正治との間で激しく対立したこ…

花鳥茶屋せせらぎ

志川節子 著 花鳥茶屋せせらぎ 鳥にかかわる職につきたいと「勝次」が言うのを聞き、勝次の父親は、勝次の手習いの師匠に紹介された仁王門前町にある花鳥茶屋「せせらぎ」内にある飼鳥屋の鳥かごをこしらえる親方の所に修行に出した。 せせらぎには、休み処…