2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実

SAPIO編集部 編 日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実 13人の筆者による文章の寄せ集めである。 これらを読んで判ることは、発端はすべて不確かな事実でない事、きっちりと検証されていない事を取り上げた事である。なお且つ、日本側、すなわち、日本人が…

コルトM1851残月

月村 了衛 著 コルトM1851残月 嘉永六年(1853年)の話です。 朗次は、一家心中の際、父親に首を絞めらたが、生き残り残った。その後、祝屋の儀平に拾われて彼の下で働くようになる。抜荷の経路確立をして、番頭をしている。 彼は長崎で、中国人の船長から、…

時のみぞ知る

ジェフリー・アーチャー 著 時のみぞ知る クリフトン年代記 第一部 プレリュード: メイジーは婚約者たちと共に保養地へ出かけた。彼女はそこで処女を捨てようと考えていた。ところが婚約者アーサー・クリフトンは保養地に着くやいなや、彼女の兄スタンとパ…

とっぴんぱらりの風太郎

万城目 学 著 とっぴんぱらりの風太郎 冬の陣から夏の陣の時代の、忍びの物語である。戦国の時代では、忍びは重要な役割を担っていた。しかし冬の陣が終わってからは、忍びは不要となって行く。 伊賀の藤堂藩も忍びはお荷物となっている。放逐すると危険なの…

夜去り川

志水 辰夫 著 夜去り川 私はこれまで何度か読んでいます。今回、文庫本が出版されたので購入、もう一度読みました。 この小説では時系列的に、順を追って物語が進まず、話が前後します。これにより何故かなというのが、次第に明らかになって行きます。 喜平…

ビブリア古書堂の事件帖-5-

三上 延 著 ビブリア古書堂の事件帖-5- ~栞子さんと繋がりの時~ 前作のあとがきを読んで、このシリーズもこの巻で終わりかと思っていましたが、まだまだ続くようですね。 これまでのシリーズと同じような展開です。ビブリア古書堂の店主 栞子さんとアル…

影舞

睦月影朗 著 影舞 著者は官能小説家である。本書の内容もその通り。 登場する女性とはすべて寝るという、淫気と快楽に夢中になる悪い癖があるのが主人公である与二郎である。臭いを嗅ぐという事に執念があるようだ。 ======================================…

膝、復活

巽 一郎・片寄斗史子 著 膝・復活 片寄斗史子の聞き書きシリーズで、著者 巽 一郎 は、人工膝置換術の第一人者である。 膝が痛くて歩けなくなるという事は、行きたいところに行けない。旅行もできない。車椅子のお世話になると、人生に大きな影響をあたえる…

血の扇

上田秀人 著 血の扇(御広敷用人 大奥記録 -5-) このシリーズも五巻目、この前の 勘定吟味役異聞 から数えると、水城聡四郎は全巻で十三話になります。勘定吟味役異聞 の第一巻が、2005年8月ですから息の長いシリーズですね。 ============================…

Bach-Orgel 連続演奏会

アンコール:バビロンの流れのほとりに BWV653b もともとは、昨年9月にある演奏会でした。演奏者が病気で約半年延期となっていました。元の演奏日は土曜日の昼過ぎであり、きょうは平日 の夜の為にいつもに比べると客の入りは少ない。 結構ダイナミックな演…

西村 朗 の音楽講座

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はなとゆめ

冲方 丁 著 はなとゆめ 清少納言の自叙伝的小説です。清少納言が最初の結婚をした前後から、藤原定子 中宮に仕え、彼女が亡くなって内裏を退くまでが描かれています。 彼女がどういう性格で、何に優れているか、何故 清少納言と呼ばれるようになったのか、ま…

恋歌

朝井まかて 著 恋歌 直木賞受賞作ですね。昨年十月書店でみて、図書館に予約し、ようやく借り出せました。予約した時はまだ、直木賞決定していませんでしたが。 幕末、水戸藩の激動を描いた小説です。どこまでが実話で、どこからがフィクションかはよく判り…

情熱大陸(神尾真由子)

情熱大陸(神尾真由子) 少し前になりますが、情熱大陸で 神尾真由子 を観ました。2月2日放映でした。 彼女は諏訪内晶子と同じようにチャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で優勝しています。大好きなヴァイオリニストです。2013年7月にロシア人…

たまゆら

あさのあつこ 著 たまゆら 「燦シリーズ」、「弥勒シリーズ」の作者像から観ると異質な作品である。(私の個人的な思い込みかもしれませんが)著者の作品にしては、緊張感が少なく、よく判らないところがある。 能生(ノウ)伊久男、日名子は花粧(カショウ)山、(麓…

橘花抄

葉室 麟 著 橘花抄 著者は、蜩ノ記で直木賞を受賞しているが、その前年に出版されたこの橘花抄の方が、私は優れていると思う。文庫本が発刊されたので購入し再読した。 父 村上庄兵衛 が切腹し、十四歳の 卯乃 は立花重根に引き取られる。重根は藩主黒田光之…

神無き月十番の夜

飯嶋和一 著 神無き月十番の夜 序章が最も面白い。次に第一章が続く。後は段々と読みづらくなります。それは、序章で結果が判っているために、読むのがつらくなる為です。結末は悲劇です。私としては、序章を一番後にして欲しい。 小生瀬の石橋藤九郎は、こ…