2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あおなり道場始末

葉室 麟 著 あおなり道場始末 これまでの葉室の小説とは違って、軽妙な青春物となっています。 九州、豊後、坪内藩の城下町に神妙活殺流の道場があつた。道場主は「青鳴一兵衛」といったが、去年の五月に亡くなり、まもなく一周忌を迎える。 道場は長男の青…

町奉行内与力奮闘記(3)ー権益の浸ー

上田秀人 著 町奉行内与力奮闘記(3)ー権益の浸ー 相変わらず、一度出てきた事を何度も繰り返し書く所はありますが、まずまず面白いです。電子版で購入。一つ前の巻から連続して読む。 「曲淵甲斐守景漸」の内与力「城見 享」は、吉原から連絡を受け、富く…

呪詛の文(御広敷用人大奥記録-11-)

上田秀人 著 呪詛の文(御広敷用人大奥記録-11-) 半年ごとに刊行される、著者の文庫本作品シリーズのなかで、『御広敷用人大奥記録』シリーズは、『百万石の留守居役』シリーズの次にくる作品です。『御広敷用人大奥記録』シリーズの主人公「水城聡四郎」は…

薔薇色の誓いと愛を胸に(ローズ・ハンター・トリロジー -3-)

コニー・ブロックウェイ 著 薔薇色の誓いと愛を胸に(ローズ・ハンター・トロジー -3-) この巻は最後まで読めませんでした。本作は、単調です。物語の起伏に乏しい。話が展開しないです。結末が見えているのになかなか終わりません。 原題は、My Surrender です。 本書…

参勤 (百万石の留守居役-8-)

上田秀人 著 参勤 (百万石の留守居役-8-) 半年ごとに刊行される、著者の文庫本作品シリーズのなかで、『百万石の留守居役』シリーズは最も良い物でしょう。しかし例によって繰り返し書かれたことが多いです。 半年ごとなので、いつも前の巻と新しい巻を続け…

日本センチュリー交響楽団 & クレメンス・ハーゲン

アンコール : Bach BWV1012 Allemande (ハーゲン) Dvoark チェロ協奏曲 実演で聞く機会は少ないですね。14日に聴きました。 クレメンス・ハーゲンは言わずと知れた、ハーゲン弦楽四重奏団のチェリストです。最近は独奏活動も盛んですね。新しい楽器を得た…

Schubert 歌曲集「冬の旅」

冬にぴったりの曲です。でも、この曲暗いですね。いままではそんな事思っていませんでしたが、今日聴いて、特に暗いなと感じました。 この歌手がそう感じさせたのかもしれません。 ピアノは1820年代のオリジナルです。ぜんぜん声の邪魔をしません。 ✰✰✰✰ ===…

警視庁情報官 6 ゴーストマネー

濱 嘉之 著 警視庁情報官 6 ゴーストマネー 警視庁情報官「黒田純一」シリーズの第六巻目です。面白いです。 ノンキャリアでありながら警視正である黒田純一は、海外研修に三年間でていた。世界中の諜報機関をじっくりと観察してきた。 帰国して任されたの…

継続捜査ゼミ

今野 敏 著 継続捜査ゼミ 作者の得意とする刑事物ですが、一風変わっています。 警察学校の校長であった「小早川一郎」は、幼馴染の友人で学長をしている「原田郁子」から誘われて大学の教官になった。数年後教授になり、ゼミ生を持つことになり「継続捜査」…

薔薇色の恋が私を(ローズ・ハンター・トリロジー -1-)

コニー・ブロックウェイ 著 薔薇色の恋が私を(ローズ・ハンター・トロジー -1-) 先に読んだ第二作の方が面白かったです。本作は、どちらかと言えば、単調です。物語の起伏に乏しい。話が展開しないです。 原題は、My Seduction です。 本書は『ローズ・ハンター・ト…

ローマ 春のレガーロ

アンコール : 八木節 Denza フニクリ・フニクラ Lehar メリー・ウイドウ・ワルツ 新年のコンサートとしては、ウイーン・フィルのNew Yearコンサートが有名であるが、イタリアでは新年にオペラの有名なアリアばかりを集めたコンサートが開催されるそ…

金の諍い(日雇い浪人生活録 -2- )

上田秀人 著 金の諍い(日雇い浪人生活録 -2- ) 今調べたら、金の価値(日雇い浪人生活録 -1- )を昨年読んでいるのですが、このブログに載せ忘れています。 -1-、-2- の裏表紙より 『九代将軍「家重」の治世。親の代からの浪人「諌山左馬介」は、馴染…

機は熟せり

編集 ジェフリー・アーチャー 著 機は熟せり(クリフトン年代記 第6部) 新春に読んだが、解説には『第6部上下巻は、新春の最初にページをめくるにふさわしい』と記されていた。 クリフトン年代記の第6部です。前作第5部で展開されていた、 「ハリー・ク…