神尾真由子&萩原麻未 デュオ・リサイタル

アンコール : グルック メロディ

       バッツィーニ 妖精の踊り Op.25

 

 神尾真由子はすごい衣装で登場しました。真っ赤なドレスで、右胸からは長い花弁状の物が顔半分ぐらい迄伸びています。左胸はもう少しで見えるぐらい位短くて、谷間は大胆にカットされていました。後半は衣装が変わって、下半身は黒の長いドレスで靴も見えないぐらいの長さです。後ろは大きくスリットがあります。上半身はターコイズブルーで、長くリボン状の布が引きずる長さがあり、スリットを隠します。

 

 神尾は最近、北欧系の音楽をよく取り上げますね。

2曲目の2楽章、3楽章が良かったです。

 後半の小品集、やはり上手いですね。好きな曲が何曲かありました。彼女の ’pp' は大変小さいですね。コンチェルトでもそうでした。

 最後のツィゴネルワイゼン、圧巻でした。

 

 いつも楽しみにしていた、12月19日、いずみホールでの、作曲家・西村朗さんの音楽講座が本人死亡で無くなりました。残念です。 

 私の今年の音楽会はこれで終わりです。

 

 今年一番の音楽会は、3月17日、フェニックスホールでの、『ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽』でした。

 

 

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ベルリン・フィル八重奏団

アンコール : なし

 

 ベルリン・フィル日本公演が終わった翌日から、八重奏団のツアーが始まっています。5公演です。

 ヴィオラ奏者アミハイ・グロスは、本人の都合により、本ツアーに参加できなくなりました。当然ベルリン・フィルの日本公演にも不参加でした。ベルリン・フィルの公演プログラムには名前が掲載されていましたが。ベルリン・フィル公演では影響ないですが、各パート一人ずつの八重奏団では顕著です。この人の不参加は大きく影響すると思います。この人は、他のメンバーを上回る実力の持ち主です。内声分もっと充実したと思います。本人の都合とはどの様なことなのですかね。ベルリン・フィルも退団するのかな。

 

 この公演も曲目が悪いですね。Mozart の嬉遊曲が聴きたかったです。LPレコード当時のベルリンフィル八重奏団は、よくMozart を演奏していました。当時は、ウィーン・フィル八重奏団というのもありましたね。樫本大進が選曲しているのかな。

 

 ホルンとクラリネットはとっても上手いですね。この二人に比較すると、樫本大進のヴァイオリンは線が細いです。

 

 とても綺麗し、上手いですねという印象の公演でした。

 

 

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デビュー40周年記念演奏会 三原剛

アンコール : シューベルト: 魔王 D328

        小林 秀雄: 落葉松

 

 ”Ich habe genug"  BWV.82 この曲を聴きたくて今日は来ました。

フィッシャーディースカウのレコードで何度も聴きました。大好きな曲です。

 感想は、歌手の声は声量もあり、良かったですが、伴奏の弦楽、通奏低音のチェロを含めて、頼りない音でした。この曲は、歌手だけが良かっても、楽しめません。伴奏がしっかりして、歌手以上の実力が無くては駄目ということがわかりました。

 その点、ニ曲目のブラームスは良かったと思います。

 後半の一曲目は、歌手の三原が、特別思い入れがある曲だそうですが、ーーーー

 後半の後半、お馴染みの歌曲ですが、哀愁を帯びて切々と歌うような仕上がりでした。

アンコールの魔王、物凄く良かったです。”Mein Vater, Mein Vater” と叫ぶところは秀逸でした。これなら後半はシューベルトの歌曲から数曲選べば良かったのでは無いでしょうか。

 

 歌手の三原は、Bwv.82 とブラームスOp.121 がカップリングされた、ハンスホッターのLPレコードを聴いて、いつかこの曲が歌える歌手になりたいと思われたそうです。

 歌手40周年を記念した、一番歌いたい曲を選曲したようです。また、一曲の伴奏だけに室内弦楽を用意したり、5分程の朗読に浜畑賢吉を起用するなど、力の入った企画でした。浜畑賢吉さん歳取りましたね。

 ロビーには、支援者からの花束が盛り沢山に飾れていました。今日の客層は、いつもと違いました。

 指揮者の「大友直人」がすぐ前の席にいました。

 

写真はホームページより

 

 

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NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 ギルバート指揮

アンコール : Solist  グリーク 抒情小品集より

           トロールハウゲンの婚礼の日 Op.65-6

       Or. ブラームス ハンガリー舞曲 第5番

 

 ベルリン・フィルを3日前に聞いているので、やはり少し聴き劣りするのは仕方ないですね。それでも超一流では無くても、一流のオケであることは間違いありません。後半の曲は、チェロパートのメロデーが多いですが、綺麗でした。

 曲はやはり聴き慣れた曲が良いですね。楽しめました。

アンコール曲は、ベルリン・フィルで聞けませんでしたが、今日聴けました。お馴染みの曲です。ベルリン・フィルでもこの曲を聴きたかった。

 

 

 このオケは日本公演5箇所、今日が初日です。プログラムは、ピアノ協奏曲は皆同じです。初日の今日だけが、ブラームスの2番、後はすべてブラームスの1番です。

 初めの曲では、DB3、Vc4、Va5、Vn2 6、Vn1 7プルト、次の曲では、DB4、Vc5、Vn2 8、Vn1 10プルトでした。

 

 

 

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ベルリン・フィルハーモニー キリル・ペトレンコ指揮

アンコール : 無し

 

 ベルリンフィルは、日本で10公演を行います。そのうち、東京が5公演。プログラムは2種類、大阪のプログラムはよく無いですね。音楽的な感動を得る曲ではありません。

 ベルリン・フィルの技能を見せる曲です。また2曲目は、樫本大進のヴァイオリンを聞かせる為の選曲と思われます。

 ベルリン・フィルの音色は、綺麗ですが、ウィーン・フィルの様な艶は無く、もう少し鋭い音です。

 選曲通り、ベルリン・フィルの高い演奏能力を見せつける演奏でした。本当に上手いです。アンサンブルも完璧です。

 前半の弦編成は、7、6、5、4、3プルト、後半はそれぞれ1プルト増えます。後半の曲では、ホルンは8名でした。ハープは前半1台、後半2台、綺麗に聞こえていました。これほどハープがくっきりと聞こえたのは初めてです。プログラムによるとハープは1名しか書かれていませんでしたが。

 

 前半の途中で大きな音がしました。チェリストが椅子から転げ落ちて、床に延びてしまいました。客席から、帯同していると思われる、ドクターが走って舞台に上がっていました。当然、音楽はしばらく止まりました。両脇を抱えられて歩いて退場しましたので、たいした事がなければ、いいのですが。

 

 

 

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フランス・オルガン音楽の魅惑 Vol.3

アンコール : サン=サーンス交響詩「死の舞踏」作品40

 

 このフランス・オルガン・シリーズ 今日が3回目ですが、今日が一番良かったです。

 一番最初の曲は、フランクで、今日演奏された曲で唯一19世紀に亡くなった作曲家です。その他は全て、それ以降の作品で20世紀に作曲された曲です。

 良かった理由は、曲が良かったのか、演奏が良かったか、のどちらかになるのですが、私は演奏が良かったと思います。

 素晴らしい演奏でした

 後半の1曲目、小太鼓が2台登場します。初めから終わりまで、ボレロのリズムを鳴らします。ラベルのボレロと全く同じリズムです。

 このシリーズは、3回でしたから、今日で終わるのですが、この人の演奏なら毎年定期的に聴きたいです。

 今日の客席は、土曜日にも関わらず、半分以下の入りでした。このシリーズは今回で終わるかもしれませんね。

 Bach のオルガンでは、もっとお客は多いです。

 

 

 

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ウィーン・フィルハーモニー トゥガン・ソヒエフ指揮

アンコール : Pianist リスト 愛の夢 第3番
       Or. ヨハン・シュトラウス2世 雷鳴と稲妻

                       トリッチ・トラット・ポルカ

 

 指揮者ウェルザー=メストが癌治療のため、トゥガン・ソヒエフに変更になりました。

曲目に変更はありません。

 ウィーン・フィルは、毎年日本に来ます。昨年は5年に1度の日本公演が無い年でしたが、2020年、2021年のコロナ・パンデミックの中、唯一の外来オケとして来日しています。

 名古屋に続き、大阪公演が第二日目です。この後東京、横浜で5公演とマスタークラスや青少年プログラムが行われます。

 大阪公演のプログラムはよくないですね。

 ウィーン・フィルを聴きに来ているのに、ピアノのソロが長々と続きやっとオケの音が聞けます。2曲しか演奏しないのに、1曲がピアノ協奏曲というのは残念です。

 二曲目のドヴォルザークの8番は、1週間前にチェコ・フィルで聴きました。

 今日の編成は、Bassが4プルト、Vaが6プルトでした。

 チェコ・フィルとの比較になりますが、ウィーン・フィルの音には艶(ツヤ)があります。1st、Vc等のメロデーもとっても美しいです。全体にとっても綺麗です。

 ブラームスの1番の含まれたプログラムが良かったのですが。

 アンコールでは、美しき青きドナウが聞けるかなと思っていたのですが、2曲ともテンポの早い曲でした。指揮者の好みなのでしょう。

 

 

 

 

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