2014-01-01から1年間の記事一覧

風祭

平岩弓枝 著 風祭 昭和58年(1983年)雑誌に連載されてたのが初出である。 軽いミステリーではある。読書感も軽い。殺人事件であり、犯人はこれまで何人もの人を殺している。 主人公は、新蔵三重子で、二十歳の時に外交官であった父を亡くし、母とも死…

報復連鎖、機密漏洩 -警視庁公安部・青山望 3、4 ー

濱 嘉之 著 報復連鎖 ー 警視庁公安部・青山望 3 ー 機密漏洩 ー 警視庁公安部・青山望 4 ー 警視庁公安部・青山望の第三弾、第四弾です。 青山望は、前作の警視庁公安部公安総務課係長から、麻布警察署警備課長として赴任している。着任半年後に警視に昇任…

政界汚染ー警視庁公安部・青山望 2 ー

濱 嘉之 著 政界汚染ー 警視庁公安部・青山望 2 ー 警視庁公安部・青山望の第二弾です。前作と同じ様な仕上がりです。 今回は参議院議員選挙の比例区の次点となった候補者をめぐる話です。この候補は最下位当選者の交通事故により、繰り上げ当選する。この交…

ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

アンコール : Haydon 弦楽四重奏曲 第66番 ト長調 op.77-1より 第2楽章 Adagio Beethoven 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130より 第2楽章 Presto Haydon の第三楽章ぐらいから、調子が出てきたようです。K.421 はすごく良かったと思います。この曲は Moz…

完全黙秘ー警視庁公安部・青山望ー

濱 嘉之 著 完全黙秘ー 警視庁公安部・青山望 ー このところ、警察小説ばかり読んでいますね。まずまず面白いと思います。 警視庁公安部に所属する 青山望 警部 公安総務課第七事件担当係長 が主人公である。 年齢は三十九歳で警部歴六年目、ノンキャリアで…

ライナー・キュッヒル ヴァイオリンリサイタル

アンコール: クライスラー 中国の太鼓 大変良かったと思います。以前も書いたと思いますが、小さなホールで目の前で弾いている奏者を見ながら聴くのは快感です。でもやっぱりオーケストラの奏者だと思います。ソリスト専門でやっている人とは違います。ウイ…

伏流捜査

安東能明 著 伏流捜査(生活安全特捜隊シリーズ -3-) 生活安全特捜隊シリーズの三巻目です。前作と同じ読書感です。説明部分、物語の組立の為の前置き部分が長くて、淡々とした説明調で、退屈します。続巻が出ても読まないと思います。 ===================…

聖域捜査、境界捜査

安東能明 著 聖域捜査、境界捜査(生活安全特捜隊シリーズ -1-、-2-) 筆者 安東能明のもう一つの 柴崎令司シリーズ を読み面白かったので、この 生活安全特捜隊シリーズ を読みました。内容は 柴崎令司シリーズ の方が面白いと思います。この 生活安全特捜…

鳥獣戯画展

大変疲れました。 9時半開場で、9時45分に博物館に到着しました。すでに1時間5分待ちでした。本当に疲れました。 鳥獣戯画、甲巻、乙巻、丙巻、丁巻の内、優れているのは甲巻です。甲巻を見る事が出来る時間は、5分も無いです。それも甲巻の半分、約…

撃てない警官

安東能明 著 撃てない警官 本書は、柴崎令司シリーズの第一巻目です。これも面白いと思いました。 本篇では、部下が拳銃自殺した経緯が詳しく書かれている。そしてそれは上司による「たくらみ」で、柴崎だけが責任を取らされる形として決着する。 そして今は…

阪神xSoftBank 戦  10月26日

いつもの席ではありません。かなり前の方、一塁寄りです。すぐ前が東芝シートです。席は毎日変わるようです。前日の第一戦もお誘いを戴いたのですが、事情があり、第二戦となりました。選択ミスですね。第六戦、第七戦の切符もすでにあります。今回の席は丁…

出署せず

安東能明 著 出署せず 本書は、柴崎令司シリーズの第二巻目です。読み終わるまで知りませんでした。 なかなか面白いです。 部下が拳銃自殺したことで、警視庁総務部企画課企画係長で、36歳、警部であった柴崎令司は、花形部署から左遷される。今は、綾瀬署…

TVドラマ The Good Wife

Season4が終了しました。大変面白かったと思います。そこでSeason1から見直すことにしましたが、Season 1は録画していませんでしたので、tutayaからレンタルしました。Season2は記録していました。NHK BSで日本語、英語、字幕と記録しようと思うと、DVDで…

TVドラマ Mad Men(season 5)

木曜日夜、放送が始まっています。面白いです。 先シーズン最後の方で、フェイ・ミラー博士(Cara Buono 、この人も綺麗な人です。The Good Wife S4-#21でも出演)との関係を解消し、自分の秘書であるメーガン(Jessica Paré )と結婚した主人公ドン ・ドレ…

仮面同窓会

雫井脩介 著 仮面同窓会 変な小説です。途中で読むのを止めようかなと思ったのですが、最後まで読みましたが、途中で止めた方が良かったです。 高校を卒業して七年経った時、高校の同窓会が行われた。体育の教師であり、生活指導担当であった 樫村貞茂 に高…

夢幻花

東野圭吾 著 夢幻花 ベストセラーですね。図書館での予約番号は 746 でした。多数の人が予約していました。今でも 218件 です。 でも、私自身はそこまで面白いとは思いましせんでしたが。 黄色いアサガオに纏わる殺人事件の話です。黄色いアサガオは禁断の花…

堕落のグルメ

友里征耶 著 堕落のグルメ 料理評論家のエッセイです。筆者は副業として料理評論家をしており、これにより生計を立てているのではないので、店との癒着は無いとしている。この為、悪く書かれたお店から出入り禁止や、脅迫まがいの事をされたり、訴訟を受けた…

最後の嘘-吉祥寺探偵物語-

五十嵐貴久 著 最後の嘘ー吉祥寺探偵物語ー 吉祥寺探偵物語の第二巻目にあたります。図書館で同時に予約したのですが、二巻目が先に来ました。 標題の通り探偵物です。三十八歳、コンビニのバイトで生計を立てているが、副業で探偵をしている 川庄篤史 が主…

フランス人の不思議な頭の中

山口昌子 著 フランス人の不思議な頭の中 筆者はフランス政府給費留学生、新聞社のパリ支局長等、延べ二十五年フランスに居住している。その筆者でさえ、「フランスのことはまだ良くわからない」状態だそうである。 エリートが牛耳る国、男も女もリベルタン(…

長女たち

篠田節子 著 長女たち 最後まで読めませんでした。題名の通り、長女の話が三話あるようです。最初の「家守り娘」の三分の一しか読んでいません。主人公がどんどん苦しくなってくるのに、読者である私が堪えられなくなった為です。残り二話がどの様な内容かは…

TVドラマ House M.D.

ここ暫くは、本を読まず、ドラマばかり見ています。毎週木曜日の夜は、 House of Cards、Downton Abby、The Good Wife、と楽しみにしていましたが、いずれも終了しました。どれも面白かったです。 しかしこれらのドラマでも、また他のドラマでも Season 1 …

一路

浅田次郎 著 一路 小野寺一路は、算え十九歳の若さで 西美濃田名部郡を領分とする旗本 蒔坂左京大夫の御供頭の大役を仰せつかった。蒔坂左京大夫は大名ではないが、七千五百石の知行地があり、大名同然であるから参勤の義務を負った。 一路の父親は屋敷を失…

新参 -百万石の留守居役(三)-

上田秀人 著 新参 -百万石の留守居役(三)- 前作の巻末で、留守居役を拝命した 瀬能数馬 は、留守居役の見習いとなり、同格の他藩留守居役から理不尽な扱いを受ける。 面白いと思いますが、繰り返しが多いです。半分以上が著者が既に一度以上書いた事で占…

櫛挽道守

木内 昇 著 櫛挽道守 嘉永年間の頃、中山道 藪原宿に住む 櫛引職人 吾助、その長女 登瀬 、太吉の後、弟子となった 実幸(サネユキ)、次女の 喜和 が主たる登場人物である。 父 吾助は村一番の腕と信じている登瀬、櫛を挽くのは男の仕事と母がやかましく唱…

茶会の乱 -御広敷用人 大奥記録(六)-

上田秀人 著 茶会の乱 -御広敷用人 大奥記録(六)- 水城聡四郎シリーズです。勘定吟味役から御広敷用人になって、通算十五巻目です。 面白いですが、重複の多いのは相変わらずです。一度書いたことは、二度と書かないという清さが欲しいです。 水城聡四郎…

すかたん

朝井まかて 著 すかたん 面白いです。 大坂の商家を、江戸からきた 智里 の目を通して描いている。 智里 の亡き夫、三好数馬は美濃岩村藩の江戸詰め藩士で、文化三年、藩主、松平乗保公の大阪城代赴任に伴って上屋敷御側用人のお役を頂戴した。妻子同伴を許…

我慢ならない女

桂 望実 著 我慢ならない女 初めは読みづらいですが、そのうちに面白くなりました。 作家としての「業」を描いている。岩淵晴子と作家である叔母の樺山ひろ江の話である。晴子は叔母を支えながら、側面から絶えず作家を看ている。作家として売れない時期、一…

月に捧ぐは清き酒-鴻池流事始-

小前 享 著 月に捧ぐは清き酒-鴻池流事始- 1571年に 山中新六 は生まれる。両親の顔は知らない。父親は尼子家に仕えた山中鹿介 である。叔父の信直に育てられる。信直は荒木村重に仕えていたが、宮仕えに嫌気さし隠居していた。そして摂津伊丹の鴻池村に落…

敬恩館青春譜 -1- 君がいれば

米村圭伍 著 敬恩館青春譜 -1- 君がいれば 幻冬舎 時代小説文庫から出ています。 千歳藩の僻村で 大月寅之助と矢島小太郎は、安達尽斎が教える手習い所に通っている。寅之助は元服前だというのに背丈は五尺を越え、体つきもがっしりしているが、学問には全…

燦 -5-氷の刃

あさのあつこ 著 燦 -5-氷の刃 大変面白いです。読みだして前作の 燦-4-炎の刃 がなかなか思い出せなかったが、思い出すとどんどんと読みすすむ事ができる。あっという間に読み終える。短すぎる。 一冊あたりの文字数、ページ数が少なすぎる。1.5倍…