今野 敏 著 キンモクセイ
大変面白いです。一気に読みました。読んでいる途中で、これは今野 敏の最高傑作かなとも思いましたが、巻末でやや緩みましたので、代表作の一つになるとーーーー。
「隼瀬順平」は、警察庁警備局警備企画課の課長補佐だ。年齢三十歳の警視だ。いわゆるキャリアだが東大法学部ではなく私立大学の出身である。
同期でキャリアであるが私大出身の親睦会「土曜会」に出た。メンバーは
「木菟田真一ツクタ」外務省北米局北米二課
「燕谷幸助ツバタニ」厚生労働省健康局指導調査室
「鷲尾 健」防衛省人事教育局
の五名である。
土曜日の朝刊で報道された、法務省の官僚の遺体が発見された事が話題になる。隼瀬は、新聞報道以上のことは知らない。みんなに殺人事件だろうと質問される。
他のメンバーの方が色々知っていた。殺されたのは法務省刑事局総務課企画調査室のキャリア官僚である。
日曜日に隼瀬は、刑事局にいる二期後輩の「岸本行雄」に電話した。岸本はカイシャにいた。休日出勤だ。殺されたのは「神谷道夫」三十五歳のキャリアで、拳銃で額に一発、二十二口径で撃たれていた。
隼瀬は次に新聞記者「武藤 武」に電話した。
このようにして、隼瀬は事件に巻き込まれていく。
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