今野 敏 著 アンカー
スクープ・シリーズの第四巻目です。
以前読んだ、シリーズと同じ感想です。
主人公は、TBNテレビ報道局の看板番組『ニュース・イレブン』の遊軍記者「布施京一」、と警視庁捜査一課「黒田裕介部長刑事」の二人である。
布施はこれまで数々のスクープをものにしてきた記者であるが、本人はスクープを取ろうとする気持ちは少なく、誰とでも仲良くなれる性質で、豊富な人脈をもっている。黒田刑事もそんな一人である。黒田刑事は、表面上布施を遠ざけようとしているが、心の底では親近感を持っていて、布施の情報をアテにすることもある。
この二人を取り巻く多くの登場人物が、物語を展開してゆく。
今巻は、『ニュース・イレブン』のテコ入れに参加した「栃本 治」と、黒田刑事が担当している特命捜査対策室の事件、十年前に起きた未解決事件が主題である。
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