2019-01-01から1年間の記事一覧

今井信子 X アマリリス弦楽四重奏団

アンコール : Mozart 弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515 より 第1楽章 良い音楽会でした。 Mozart、Ravel、 Dvořák、それぞれの作曲家の音、響きがしていました。 今井信子のVaもうまいですね。Dvořákでは、VaⅠを弾いていましたが、メロディー部分で、…

行きずりの街

志水辰夫 著 行きずりの街 とっても面白いです。平成二年刊行です。 裏表紙より 『女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。 退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。 そこで…

決断の刻

堂場 瞬一 著 決断の刻 とっても面白いです。著者の小説は、そんなに読んでないですが、一番良かったです。 「原 俊哉」は、品川中央署刑事課課長である。直属の係長から自宅に電話があった。 『殺しのようです。』 一戸建ての家の建築現場の遺体が放置され…

スカーフェイス 警視庁特別捜査第三係・淵神律子

富樫 倫太郎 著 スカーフェイス 警視庁特別捜査第三係・淵神律子 面白かった。 「淵神律子」は、捜査一課強行犯捜査第四係に所属する巡査部長、同じく「元岡繁之」巡査長は、ベガと呼ばれる連続殺人犯を必死に追跡していた。その過程で、元岡は、犯人に車椅…

マル暴甘糟(-1-) / マル暴総監(-2-)

今野 敏 著 マル暴甘糟(-1-) / マル暴総監(-2-) 面白かった。 「甘糟達夫」は、三十五歳の巡査部長だ。 日田綾瀬署の刑事組織犯罪対策課に所属している。いわゆるマル暴刑事だ。身長は人並み、体格もよくない。童心で若く見られるマル暴らしくない。 相棒は…

ルーキー  見えざる貌(刑事の挑戦・一之瀬拓真 [1] ~ [2])

堂場 瞬一 著 ルーキー / 見えざる貌(刑事の挑戦・一之瀬拓真 [1] ~ [2]) この著者の小説にしては、ゆったりと話が流れていきます。その為、やや読みづらい。 「一之瀬拓真」は、交番勤務から、千代田署の刑事課に配属された。25歳だ。 千代田署管内の居…

空席(隠蔽捜査外伝)

今野 敏 著 空席(隠蔽捜査外伝) 小説新潮 2019年9月号です。 とっても面白かったです。私は、この作者のシリーズ中、この隠蔽捜査シリーズがもっと好きです。 小説新潮 2019年8月号で終了した「清明」 隠蔽捜査 に続いて、外伝が掲載されました。 署長の「…

青山に在り

篠 綾子 著 青山に在り 大変面白いです。葉室 麟 風の小説です。 1851年夏、旗本「小野」氏の用人「宗方玄蕃」と「立川孝太郎」は、主命で所領に行き、その帰り道で、騒擾に出会う。素通り出来ないと立ち寄った際、宗方は、農民「兵助」の刃に倒れてしまう。…

オルガンフェスティバル「オルガンの未来へ」 ガラ・コンサート

29日、30日、31日 と3日間は、オルガンフェステェバルとしていろんな催し物が開催されました。展示されていたオルガン右側の価格は、個人の自宅用で、1,000万はしないとのことです。 今日の午後は、関西出身若手オルガニストの競演です。 午前中はテニスをし…

バッハ・オルガン作品全曲演奏会 アンコール企画 Vol.1 アルヴィート・ガスト

アンコール : メンデルスゾーン オルガンソナタ第3番 Op.65-3より 第2の楽章 半年ぶりに、いずみホールに来ました。今日は空席多かったです。半分ぐらい。 演奏の印象は、普通でした。変な言い方かな。 ✰✰✰ ============================================…

インジョーカー (八神瑛子)

深町秋生 著 インジョーカー 八神瑛子 シリーズ 大変面白かったです。 3冊シリーズの続刊です。 上野署「富永」署長は、キャリアにもかかわらず、任期三年目に入った。今回の人事については、富永に意思を阻む力が働いたようだ。原因は「八神瑛子」事件だ。…

愛してるって言えなくたって

五十嵐 貴久 著 愛してるって言えなくたって 面白かったです。筆者の典型的な作品です。 「門倉友宏」、「宏美」、「紗南」は三人家族である。 恒例になっている、日曜の午後、書店へ出かける。娘 紗南はキッズルームで遊ぶため、妻 宏美は、DVDをレンタ…

炎天夢 東京湾臨海署安積班

今野 敏 著 炎天夢 東京湾臨海署安積班 大変面白かった。一気に読みました。 東京湾臨海署安積班シリーズの12冊目です。 「安積」警部補は、強行犯係長だ。 部下は、「須田」、「村雨」、「水野真帆」、の各部長巡査、そして、「黒木」、桜井」、各巡査で…

組織犯罪対策課 八神瑛子 シリーズ

深町秋生 著 組織犯罪対策課 八神瑛子 シリーズ アウトバーン、アウトクラッシュ、アウトサイダー 大変面白かったです。 3冊シリーズですが、その続刊も発行されています。 上野署組織犯罪対策課「八神瑛子」警部補は、誰もが認める美貌である。容姿から想…

警視庁公安部・片野坂彰 国境の銃弾

濱 嘉之 著 警視庁公安部・片野坂彰 国境の銃弾 本書は、警視庁公安部・青山 望 シリーズの続編、新シリーズです。青山 望 シリーズは12巻で完結しました。 青山は、情報マンとして功績を挙げ「チヨダ」へ永久出向となっている。 新たなシリーズの主人公は…

音坊主 ~メシアンへと続く道~

アンコール : J.S.Bach (夏田昌和 編) ”おお愛する魂よ、汝を飾れ” BWV654 メシアンの世の終わりのための四重奏は、その作曲動機(場所、捕虜収容所)からすごく変な編成になっているので、組み合わせる曲が難しい。 この団体は、メシアンへと続く道と題…

ベイジン

真山 仁 著 ベイジン 著者には先見の明がある。 本書の書かれたのは、2008年である。 舞台は中国である。原発の建設から稼働へ。そして稼働した途端に事故が起きる。 稼働日は、北京オリンピックの開会式の日である。 「田嶋伸悟」は、中国に建設中の「紅陽…

新宿花園裏交番坂下巡査

香納諒一 著 新宿花園裏交番坂下巡査 第一章にあたる ”冬” を読んだとき、面白くないなと思いました。ところが第二章にあたる ”春” になり、「深町しのぶ」警部補が登場すると、俄然面白くなります。 「坂下浩介」巡査は、新宿花園神社の真裏にある「花園裏…

警視庁情報官 ノースブリザード

濱 嘉之 著 警視庁情報官 ノースブリザード この小説は、時事小説のような処があり、トランプと金正恩との会談が出てきたりするので、出版されたら、即 読むのがいいでしょうね。 講談社の概要より 『「平壌放送の乱数表が複雑化している」米朝の熾烈なせめ…

真夏のオルガンコンサート2019

アンコール : J.パッヘルベル フーガ ハ長調 P.148 客席は、補助椅子まででる満席でした。 オルガンを聴く人がこんなに多いとは、うれしい事です。 いつも聞く、いずみホールのオルガンと音色が違います。 富田一樹の演奏は、手慣れた感じです。 来年の Bac…

SQの饗宴Vol.2 クァルテット・エクセルシオ

この日は、音楽会のハシゴでした。 アンコール : メンデルスゾーン弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.12より 第2楽章 ”カンツォネッタ” この楽団も、チェロが上手いです。VnⅠ がチェロのレベルに達していないので、十分に楽しめなかったです。 Quatet はやは…

鬼を待つ(弥勒シリーズ)

あさのあつこ 著 鬼を待つ(弥勒シリーズ) 弥勒シリーズの最新刊です。最新巻です。いったい何巻目になるのでしょう。 このシリーズ、大好きです。 北定町廻り同心「木暮信次郎」と岡っ引き「伊佐治」は、大工の棟梁が五寸釘で首を刺された事件の下手人を探…

グレイの瞳に花束を

ニコール・ジョーダン 著 グレイの瞳に花束を 久しぶりの書評ですが、ここには書いていませんが、本は読んでいます。 本書は面白かったです。 この種の小説は、読む前から筋書きが判っているのですが、その設定舞台と、展開が面白いかどうかに懸かっています…

上森祥平:J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会

アンコール : BWV1008 より Prelude 第2部で演奏された、第2番 BWV1008 と 第3番 BWV1009 がとっても良かったです。最後に演奏された第6番 BWV1012 も良かったです。 いわゆる大家には及びませんが、うまいと思います。 また、このような企画はめったに…

約束の河

堂場瞬一 著 約束の河 少し変わった素材ですが、面白いと思います。 裏表紙より 『法律事務所長「北見貴秋」は、ドラッグ依存症による二カ月の入院から戻ったその日、幼馴染の作家「今川出流」が謎の死を遂げたことを知る。自殺か、事故か、それともーーーー…

スクエア (横浜みなとみらい署暴対係)

今野 敏 著 スクエア (横浜みなとみらい署暴対係) 典型的な「今野」小説です。 みなとみらい署組対課暴力犯対策係の、「諸橋夏男」係長、「城島勇一」係長補佐、のマル暴のベテラン・コンビが主役です。 今回は、山手で、中華街で一財産を成した人物が殺害…

SQの響宴Vol.1 アルカディア・クァルテット

アンコール : RĂZVAN METEA Bagatelle 1st Vn アナ・トロークが、健康上の理由で、セバスティアン・テグゼジューに代わりました。1st Vn が変るという事は、Quatet の性格が変わるという事で、危惧したのですが、以前にも、出産等で代役を務めた人だそう…

帰還

堂場瞬一 著 帰還 面白いです。警察物ではありません。新聞記者者です。 「松浦恭司」は、「高木歩美」、「本郷太郎」と新幹線に乗り、東京から名古屋へ向かった。 松浦は、東日新聞の編集委員、本郷は、記者を外れて関連会社の「東日文化財団」にいる。高木…

関西弦楽四重奏団 Beethoen-Zyklus

Beethoven の弦楽四重奏曲のZyklus も今回が最後です。 前回の演奏会で感じた、後期の曲を演奏するにには、練習不足または技量不足である、特に 1st Viollin が弱いです。チェロ奏者はとってもうまいです。 他の奏者は、チェロの音を聴いて弾いているようで…

不治 (表御番医師診療禄-13-)

上田秀人 著 不治 (表御番医師診療禄-13-) このシリーズも、十三巻目になり、本作でシリーズ終了となります。 今作家は、同じことを何度も書くという悪癖があります。本書もその例に洩れません。 しかし何故か読んでしまいますネ。筋がそれなりに面白いから…