プライベートバンクの噓と真実

篠田 丈 著 プライベートバンクの噓と真実 

 

 筆者は日本の証券会社、海外の証券会社を経由して独立している。筆者自身が自分の資産を運用しようと思い、日本の金融機関の担当者と話をしたが、これと思う話がなかった。

 紹介でスイスのプライベートバンクを訪問すると、取締役とパートナーが出てきた。そして自行の歴史や基本的な考え、運用哲学等を詳しく説明してくれた。

 また富裕層に対してプライベートバンク側から取引を断ることがあるとのこと。子どもの世代になった時に付き合える顧客かどうか疑問だったのが理由だそうだ。

 信頼関係を築き、何十年にもわたって付き合っていける相手かどうかを見ているのだそうだ。

 また顧客担当者自身が十分な資産をもっており、それを自行に預けているのです。

 顧客とは通常、年一回のミーティングを行いようです。

 

 十分な金融資産があり、英語が話せて、世代を超えて、付きあいたいと思えばトライするのをお勧めします。私は子供がいないので、資格は無さそうです。

 年一回スイスまで出かけ、そこの紹介でヨーロッパ各地を訪問するのは大変楽しそうですね。

 

  

 

  

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藤村実穂子 リーダーアーベント

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アンコール : マーラー「少年の魔法の角笛」より原初の光

       リヒャルト・シュトラウス 明日! Op.27-4

 

 曲目の変更がありました。

マーラー亡き子をしのぶ歌

    「少年の魔法の角笛」より

が中止となり、

ワグナー:マチルデ・ヴェーゼンドンクの詩による歌曲

マーラー:フリードリヒ・リュッケルトの詩による5つの歌曲

となりました。

 

 ほぼ満席でした。おそらく名演だったと思います。

 アンコールを含めて、大変地味な音楽会でした。知っている曲、この曲があるからチケットを買ったのですがこの曲がなくなり、なおさら地味に感じたと思います。

 

  

 

  

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肉迫 ブラディ・ドール(3)

北方謙三 著 肉迫 ブラディ・ドール(3)

 

 プラディ・ドール・シリーズの第三作です。第一作、第二作ほど面白くない。

 

 プラディ・ドールを経営している「川中良一」がこれまでの主人公ですが、本作では主人公が「秋山」に変わります。

 秋山はフロリダでホテルを経営していたが、妻を殺されて、娘「安見」をつれて日本に帰ってきた。海沿いの川中が所有している土地に隣接した所を借用した。

 ところが、この土地を狙っている男がいた。執拗に土地を譲るように嫌がらせを始めた。ーーーーー

 

 

 

  

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誤断

堂場瞬一 著 誤断

 

 製薬会社の副作用隠蔽の話です。著者の小説としてはあまり面白くない。

 

 「槙田孝弘」は、製薬会社に勤めている。入社以来ずっと総務畑で、三年前から広報部である。

 広報部長の「野分」から「安藤」長原製薬副社長が呼んでいると言われる。部長と一緒に、槇原は初めて副社長室に入った。ファイルを渡され、社外秘だと言われた。このファイルを持って、札幌と大阪に行けと言われた。マスコミとは接触するなとも言われた。

 札幌の警察署を訪ね、副署長に面会する。列車への飛び込み自殺の件というと担当者の巡査部長を紹介された。

 長原製薬の薬(D07)の為に事故が起きたとされているかの確認であった。自殺と結論づけられていた。

 大阪の警察署でも、同様の鉄道事故について問い合わせた。事故と結論づけられていた。

 安城副社長から千葉工場に行くように命じられた。

 

 こうして、槇原は隠蔽工作に加担していく。-------

 

 

  

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ノーマンズランド

誉田哲也 著 ノーマンズランド

 

 姫川玲子 シリーズの最新刊です。面白いです。

 小説宝石 2016年12月号~2017年8月号 に連載されていました。

 「姫川玲子」の周りで、関係者が死んでゆく。前巻の終わりで、「勝俣健作」警部補から『お前は死神だ。』といわれた。

 林統括主任が殉職したため、後任に、姫川玲子の天敵である「日下 守」警部補が統括主任になる。

 青戸のマンションで若い女性の他殺死体が発見され、姫川玲子は葛飾署に立てられた特捜に入ることになる。

 帳場には隣接する亀有署から応援に加わったかっての部下「湯田康平」がいた。 

 捜査が開始されて早々、現場に残された指紋のひとつが、傷害で前科一犯の「大村敏彦」のものと一致した。身柄を抑えるべく、大村の住み処に向かった姫川玲子たちだったが、大村はすでに本所署で逮捕・留置されているという連絡が入る。

 一方、ガンテツこと勝俣は、捜査一課の通常業務を離れ、単独行動に入っていた。民自等の代議士「鴨志田勝」から頼まれた、とある厄介事の後処理をするためである。-------。

 

 

  

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星星の火

福田和代 著 星星の火

 

 刑事物です。

 

 「上月千里」は、警視庁生活安全部保安課の班長だ。警視庁の官舎の隣人「城 正臣」は、警視庁通訳センターの中国語を専門とする通訳だ。

 池袋の雑居ビルに違法パチスロ店があり、オーナー「高永世」はパスポートを偽造して入国しているとタレこみがあった。今朝はこの手入れである。

 この際高は拳銃を発射して、上月の額をかすめた。指紋を照合した結果、高は偽名で「李済深」といい、警視庁のデーターベースに一致した。

 上月と城は、李の拳銃入手先を調べるうちに大変なことが発生する。-----  

 

 

 

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雨に泣いている

真山 仁 著 雨に泣いている。

 

 筆者は元新聞記者である。

 本書は、フィクションですと断っているが、ノンフィクションのようである。

 

 新聞記者の「大嶽」は、入社一年目の時に阪神・淡路大地震の取材・記事で大きな問題を起こした。

 そして、東京で東日本大震災にあう。そして志願して仙台に行く。現地キャップである。-----

  

 

 

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