危険な子爵に愛していると言わせる方法

ジュリア・ロンドン 著 危険な子爵に愛していると言わせる方法

 

 原題は、”The Dangers of Deceiving a Viscount" です。

 

 裏表紙より

 『数年前、貧しい生活から脱却するために「マダム・デュプリー」という架空の人物としてドレスを売り始めた伯爵令嬢「フィービー・フェアチャイルド」は、お金の心配がなくなった今でも趣味でドレスを作り続けている。もしこの秘密がばれたら自分はもちろん、姉と従姉、さらには高い地位にあるその夫たちにとっても身の破滅だ。それなのに注文は殺到する一方で、ついにブティックのオーナーから、ある屋敷に滞在してドレスを作るようにと脅されてしまう。断れば秘密をばらすと言われてしぶしぶと、しかしどこか誇りを感じながら旅たったフィービー。だがたどり着いたベッドフォードシャーで待っていたのは完全な使用人としての生活と、ハンサムで不思議な魅力を持つ、伯爵家の跡取りで子爵の「ウイリアム(ウイル)・ダービー」だった。------』

   

 

 訳者あとがきより

 『ジュリア・ロンドンの「不運なデビュタント」シリーズの第三作です。シリーズ第二作は、「危険なプリンスと恋に落ちる方法」です。

 シリーズ第一作「危険な公爵と結婚する方法」は母をとつぜん亡くし、継父にじゃま物扱いされて、窮地に陥った

エヴァフェアチャイルド(ブロダリック)」と「フィービー・フェアチャイルド」の姉妹と従姉の「グリア・フェアチャイルド(グレンダウアー)」。継父は三人を養うことを渋り、求婚する者がいれば、どんな相手でも結婚させると宣言します。生活費も削られ経済的に困窮するなかで、三人はそれぞれの方法で、自分の未来を救うべく奮闘します。』

 

 

 

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夢に想うは愛しき君

ブレンダ・ジョイス 著 夢に想うは愛しき君

 

 原題は、”The Stolen Bride" です。

 <ド・ウォーレン一族の系譜>のうちの一冊です。

 

 残念ながら、最後まで読めませんでした。展開的に面白くありませんでした。

 

 訳者あとがきより

 『十九世紀初頭のアイルランドを舞台に、<ド・ウォーレン一族の系譜>の第二弾です。

 1818年10月、ド・ウォーレン家の一人娘「エレノア(エル)・ド・ウォーレン」は、二日後に結婚式を控えていました。

 相手はイングランドの裕福な伯爵の息子「ピーター・シンクレア」優しいピーターに愛されて、幸せの絶頂にいりはずのエレノアでしたが、どうしても心に引っかかり、幸せに浸れない理由がありました。

 四年前に家を出たきり消息不明になっている義兄の「ショーン・オニール」の安否が気になっていたのです。ーーーーーーー。』

   

  

 

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仮面舞踏会はあさき夢

ブレンダ・ジョイス 著 仮面舞踏会はあさき夢

 

 原題は、”The Masquerade" です。

 

 訳者あとがきより

 『十九世紀初頭のアイルランドを舞台に、アイルランド南部では最大の所領を持つ貴族、アデア伯爵家の五人の息子たちのロマンスを描いた<ド・ウォーレン一族の系譜>のうちの一冊です。

 「ティレル・ド・ウォーレン」はアデア伯爵の長男で、伯爵の後継者となる人物。「レックス」と「クリフ」という実の弟、エレノアという実の妹のほか、父の再婚相手の連れ子、「デヴリン」、「ショーン」の六人兄弟の長子として、一族とアデアの所領を守るべく育てられてきました。責任感が強く、務めをまっとうしなければならないという思いから、イングランドの裕福な女相続人との結婚は自らの義務と考えていました。

 「リジー」こと「エリザベス・アン・フィッツジェラルド」は、アデアの近くで紳士階級の両親、二人の姉とともに暮らしています。十歳のとき湖に落ち、あわやというところをアデア伯爵の後継者ティレルに助けられひと目惚れし、それ以来ずっと、叶わぬ恋としりつつも気持ちを寄せてきました。

 やがて十六歳になり、社交界にデビューを飾る時がやってきます。ところがアデア邸に出席する前日、町に出たリジーは暴走する馬車に轢かれそうになります。すんでのところで彼女の命を救ったのは、なんと、六年前にもたすけられたティレルでした。

 いよいよ舞踏会当日、修道女マリアンに扮したリジーの前に、海賊に扮したティレルが現れ、深夜十二時に庭で会う約束をします。とまどいつつも、リジーは喜びに胸を躍らせました。ーーーーーーー。』

   

  前半は特に面白いです。後半は少し落ちるように思います。

 

 

 

 

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院内刑事

濱 嘉之 著 院内刑事

 

 「廣瀬知剛」は、川崎殿町病院リスクマネジメント担当顧問は四十五歳。

 早稲田大学法学部を卒業して警視庁入庁後、主に警備公安畑を歩んできた。警部補時代には内閣官房内閣調査室で三年間勤務し、その後公安総務部で情報担当として警部に居座り昇任して管理職試験に合格した年に辞職していた。

 廣瀬のもとに電話が入った。全日本航空総務部秘書室長からだ。福岡から羽田に向かっている二四〇便内で、浅野財務相がコップの水を飲めずに口からこぼしてしまい、呂律の回らない状態である。

 廣瀬は、直ちに緊急医療チームを、飛行機のスポット下までつける手配をした。救急社は最短距離を通って病院についた。検査後、直ちに手術がされた。

 病名は脳梗塞である。しかし病理検査でジギタリスが検出された。昇圧剤である。

 浅野財務相は殺されかけたのである。

   

 

 

 

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ヒトイチ

濱 嘉之 著 トイチ ヒトイチ画像解析 ヒトイチ内部告発

 

 ヒトイチ・シリーズの第一巻から 第三巻 までです。

 大変面白かったです。一気に読みました。

 

 警視庁人事一家監察係、通称ヒトイチに所属する「榎本博史」監察係長が主人公である。

 ヒトイチは警視庁の上層部である警部以上の人事を担当する部署。ヒトイチの中で、警察組織内の不祥事や非行事案を摘発し、処理するのが観察。監察は日頃から約五万人におよぶ警視庁全職員の素行に目を光らせている。

 三十四歳にして監察係長を務める榎本は、周囲からノンキャリアのエリートと目されていた。

 その榎本に、内部告発が届いた。警視総監宛ての手紙である。新宿署の組対課長代理が反社会的勢力と不適切な関係にあるとの情報である。

 こうして榎本係長は活動を開始する。

 

 警察の中の警察である。

 

 第一巻、が一番面白い。だんだんネタ切れとなってゆくようです。

   

 

 

 

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危険なプリンスと恋に落ちる方法

ジュリア・ロンドン 著 危険なプリンスと恋に落ちる方法

 

 原題は、”The Perils of Pursuing a Prince" です。

 

 裏表紙より

 『華麗なるデビュタントとしていとこたちとともに社交界を楽しんでいた「グリア・フェアチャイルド」ヴォーン家令嬢は、ふいに訪れた貧乏生活から脱出するため、ウェールズへ旅立った。叔父が相続した、本来彼女のものであった遺産を受け取るために。

 ところがその叔父はすでに亡くなっており、彼女の遺産は、「ロードリック・グレンダウアー」ラドノー伯爵、ボーイス公(The Prince of Powys)と呼ばれる大貴族のものになっていた。

 彼は顔に傷のある、危険な魅力に満ちた男。おまけにグリアのことを詐欺師だと疑っていたーーーーーーー。』

   

 

 

 

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Bach Orgel 富田一樹 演奏会

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アンコール : Bach BWV667

 

 BWV654は、大変な名演であったと思います。この曲を聴くためにだけでも、この音楽会に来た甲斐がありました。

 

 このコンサートは、「バッハ国際コンクール 第1位 受賞記念 凱旋コンサート」というタイトルがついています。

 ライプツィヒ・バッハ国際コンクールは、四年に一度開催される、バッハ演奏を対象にした世界でもっとも重要なコンクールで、第1位と認められた、最初の日本人となりました。

 このコンクールでは、4つのラウンドで、その都度まったく違うオルガンを弾いて突破しなければなりません。

 

 Bachの作品は、その前に演奏されたブクステフーテ、ベーム、等に比べると、一段と上位ですね。

 

 演奏は、若々しく、力感にあふれた演奏でした。

 

 

 

 

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