大沢在昌 著 僕はエージェント
「大衆酒場 ますい」の常連である「村井」、「白川」は、ほぼ毎日店に顔を出す。
村井は六十年代のスパイアクションが好きで、スパイに憧れている。
ある晩、「ますい」の電話に、白川宛にかかつて来た。白川は、その晩は早く帰宅した。白川は、村井に話があると言った。そして『 手伝ってもらいたい』と口にした。
白川はエージェントであった。二人は行動を共にする。車で移動しようとした時、「ますい」のおかみさんが声をかけてきた。
そして、おかみは『 いいお客さんだったのに、残念 』といって村井の脇腹に拳銃を押しつけた。ピシッという音がしておかみさんが倒れた。白川が拳銃で撃ったのだ。おかみは敵のエージェントだった。-----
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