はだれ雪

葉室 麟 著 はだれ雪

 

 旗本「永井勘解由」は二千五百石、幕府の目付役をしていたが、将軍徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預け身になった。

 この年、三月十四日、江戸城で「浅野内匠頭」が「吉良上野介」に斬りつける刃傷が起きていた。浅野内匠頭は即日、切腹となった。勘解由は切腹を前に一室に閉じ込められていた浅野内匠頭と襖越しに言葉を交わした。勘解由がなぜ、そのようなことをしたのかわからないまま、勘解由の行った行いを知った綱吉は、機嫌をそこねた。

 扇野藩では、藩主が鷹野にでたおりの休息所を使うこととなった。「中川三郎兵衛」の後家「紗英」を接待役にした。

 こうして勘解由と紗英の交流が始まる。さらに「大石内蔵助」、「堀部安兵衛」等も登場し、討ち入りが絡んでくる。

 

 永井勘解由なる人物は実在しているようですが、フィクションか、ノン・フィクションかどちらなのでしょうね。

 

 

 

 

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