恋形見

山口恵以子 著 恋形見

 

 「おけい」は、日本橋旅籠町『巴屋』の跡取り娘だ。母親に憎まれて家を飛び出した時、巴屋の隣りで小間物問屋『蔦屋』の跡取り息子であるが放蕩を繰り返している「仙太郎」にやさしくされ汁粉屋に連れて行かれた。『苦労ってやつは、それを背負えるだけの強えもんの肩に掛かってくる』と言われ、黒漆に螺鈿細工を施された、美しい櫛を渡される。しかし仙太郎は勘当されて上方へ行ってしまう。

 母親(お内儀)のおけい(総領娘)に対する振舞いを考えて、父親「吉兵衛」はおけいに店に出て商売のいろはを仕込むことにする。おけいは商売のコツをつかむ。

 おけいは、仙太郎に貰った櫛を見ながら、店を大きくして行く。

 

面白い小説です。

 

 

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