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野に咲く乙女に口づけを

ジュリア・クイン 著 野に咲く乙女に口づけを

 

 原題は ’Minx’ 生意気娘です。本書は大変面白かったです。本書の前作 ’Dancing at Midenight’ であまり良い印象がなかったのですが、本書はとっても面白いです。登場する人物の心理状態が、会話や行動で良く描かれています。’Dancing at Midenight’ の読み直しが必要ですね。

 

 1816年、「ウイリアム・ダンフォード」は、前作の主人公「ベル」と「ジョン・ブラックウッド男爵」と結婚したばかりで、ふたりは目下、互いに食いつきかねないくらい熱烈に見つめあっているのをみて、呆れて鼻を鳴らした。ベルはダンフォードに言った。『一年以内に、あなたが釘づけになって、膝がふるえて、愛してしまう女性が現れるわ』。ベルは現れる方に、ダンフォードは現れない方に、千ポンドを賭けた。

 数か月後、ダンフォードとエマは、ダンフォードの客間でお茶を飲んでいた。そこに事務弁護士が訪問してきた。内容は、八世代溯る遠い親戚から、ダンフォードは男爵位を相続し、スタンネッジ卿となり、コーンウォールという地所を引き継ぐことになった。ダンフォードは早速、コーンウォール(スタンネッジ・パーク)を訪問する。

 スタンネッジ・パークに到着し、屋敷の前に使用人たち一同が挨拶をした時、巨大な豚が厩から飛び出してきた。「ヘンリー(ヘンリエッタ・バレット)」が、汚れた少年の身なりで駆けつけた。ヘンリーは、男爵夫人亡きあと、領主の先代男爵が失意のあまり領主の役目を放棄したため、六年ものあいだ屋敷や農場を切り盛りしてきていた。

 ダンフォードは都会では味わえない暮らしを知り、溌剌と生きるヘンリーに知らずしらず心惹かれてゆく。

 しかし、ダンフォードは、ヘンリーの後見人に定められている知り、ヘンリーを田舎娘から淑女に変身させ、然るべき男性に嫁がせる役を負うことになる。こうして二人はロンドンに行く事になる。

 

 

 

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