桐野夏生 著 抱く女
1972年9月から四ヶ月間の話です。
「三浦直子」は大学三年生である。授業の出たのは数えるほどしかない。毎日を無為に過ごすことに力を注いでいる。吉祥寺の雀荘に行く。麻雀をしながら横にガールフレンドを侍らせている「中本祐司」が、『直子、タカシがCOOLで待ってるって』と教えてくれる。COOLはジャズ喫茶である。
あさま山荘事件が起き、鉄パイプで殺し合いをするように学生運動は過激になった時代に、女性として自分の居場所を探し求めていた主人公は、著者自身の様だ。
私はあまり共感できない。
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