小池真理子 著 冬の伽藍
高森悠子 は、三年前に夫を交通事故で亡くしている。悠子の友人で 児島摂子 の世話で軽井沢にある兵藤内科診療所の薬剤師として赴く。兵藤義彦は三十三歳で彼女等より五歳年上、独身、身長百八十で、美しい。しかし暗い過去を持つ。兵藤内科診療所に就職するにあたり、東京麻布にある兵藤クリニックの院長であり、軽井沢の診療所の事実上の経営者である兵藤英二郎の面接を受けた。義彦は英二郎が結婚した女性の連れ子である。兵藤英二郎は見るからに好色そうな男だった。
悠子と義彦、そして英二郎の三角関係の話である。
第一部はややくどすぎるように感じた。第一部は悲劇的な幕切れになる。
第二部、第三部はその余韻である。
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