五十嵐貴久 著 7デイズ(日韓特命捜査ファイル)
それなりに面白いが、ありえない物語の展開である。
「後藤陽平」は三十歳になる警察官だ。半年前に警視庁組織犯罪対策部に移動した。海外麻薬取締課第八係で、コリアンマフィア、韓国人犯罪者が対象とする係である。
先週、隅田川で韓国人の水死体が上がった。死体は「ドン・インチョル」という韓国の暴力組織のトップだった。検視の結果、事故死ということになった。
陽平は、「有坂 保」八係長に呼ばれて、韓国警察から詳しい事情を知りたいという要請で、「ソン・ジョヒン」という捜査官が来日するので、アテンドを指示され、成田空港へ迎えにいった。
ソン・ジョヒンはスタイルのいい長身の超美人であった。階級は日本の警部補にあたる警衛であった。ジョヒンは最初から喧嘩腰で、上から目線でものを言い、韓国の国粋主義者であった。
日韓特命捜査と副題が付いているが、組織的な捜査ではなく、陽平とジョヒンの二人の捜査である。
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