浅田次郎 著 わが心のジェニファー
本書をどう表現したらいいのでしょう。風変わりな小説です。
「ラリー・クラーク」は、ウォール街でデスクワークをしている。ラリーは指輪を用意し、恋人「ジェニファー・テーラー」にプロポーズしようとしたところ、ジェニファーに止められる。
『プロポーズの前に、日本を見てきてほしいの。休暇をとって、ひとりでゆっくりと』『旅先には、携帯やパソコンを持参せず、メールではなく手書きの手紙を書いて欲しいの。あなたの感じた日本を知りたいの』
ジェニファーは日本が大好きなのだ。ジェニファーはラリーと価値観を共有したくて、ラリーに日本へ行くように頼んだのだ。
こうして、ラリーは日本へ、鶴のマークの飛行機で飛び立つ。
ラリーの日本での見聞、体験、そしてジェニファーへの手紙で、日本の印象が語られてゆく。
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