マレーシア航空機はなぜ消えたか

杉江 弘 著 マレーシア航空機はなぜ消えたか

 

 2014年3月8日マレーシア機は消息を絶った。その行方はいまだに判っていない。判明しているのは、マレーシア ナジブ首相の会見「インド洋南部に墜落し、生存者はいない」「燃料切れで失速」と言うだけで、物的証拠は何もない。

 マレーシア航空の真実を明らかにするのは、現代のハイテク機に精通していること、地理的事情、政治経済、歴史、国民性や文化を知り、国際線乗務経験が無いと難しい。

筆者は、元 日本航空のパイロットであり、運行安全推進部にいた時期が長く、安全問題を専門として活動していた。

 ブラックボックスが発見されておらず、マレーシアが発表している限りの情報では、原因は断定できないが、以下の推論をしている。

 事故でなく、事件である。ザハリエ機長によるハイジャックである。ザハリエ機長は、ナジブ現首相の政敵であり、冤罪に近い罪で囚われているアンワル元首相の遠い親戚にあたり、熱狂的な支持者である。機長は、妻、3人の子供を家を出して、どこかに移動させている。ここからは推測であるが、機長は副機長をなんらかの方法にて抵抗を封じておく。機長は乗客乗員を人質に、政府に対して、アンワル元首相の身柄や判決についてなんらかの要求をおこなう。交渉手段はHF無線や、エーカーズがある。機は地上のレーダー網を避けて、インド洋を南下する。要求が通った場合には、ジャカルタオーストラリア大陸の西部に着陸する。事故の詳細や、得られているデータを一切明らかにせず、メディアを誤った方向に導くマレーシア政府の発表に納得がゆく。

 一方で、機長は当局と一切交渉せず、行方も知らせず海上を飛行した可能性もある。しかしこの場合の動機はいったいなにであったのか疑問が残る。

 

 エーカーズ(衛星を使い航空機と地上をやり取りする通信システムで、航空機の情報をマレーシア航空とエンジンメーカーに伝え、地上からは機側に情報を伝える)が切断されたと報じられたが、切断ではなく機能(作動)していなかったのである。

 

 

 

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