破弾(刑事・鳴沢了 -2-)

 堂場瞬一 著 破弾(刑事・鳴沢了 -2-)

 

 刑事・鳴沢 了 シリーズ第二巻です。大変面白いです。

 

 故郷を捨てた男は、それでも刑事にしかなれなかった。

 警視庁多摩署で現場に戻った「了」は、刑事部屋で倦厭され孤立する美女刑事「小野寺冴」とコンビを組む。

 命じられたホームレス傷害事件に腐る二人だが、被害者の周囲にはなぜか公安の影がーーーーー。

 学生時代から、東京に舞い戻った時、ラグビーに再び誘ってくれた先輩を射殺すことになってしまう。かって恋人を過激派の内ゲバで殺された、その先輩は復讐を実行していて、了 もそれに巻き込まれたのだ。

 また、一緒に捜査していた小野寺冴も傷つくのだ。

 

  

 

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雪虫(刑事・鳴沢了 -1-)

堂場瞬一 著 雪虫(刑事・鳴沢了 -1-)

 

 大変面白いです。

  ”仏の” 鳴沢と言われた祖父、鬼の ”鳴沢” と言われた父を継いで、新潟県警捜査一課の刑事となった「鳴沢 了」。

 晩秋の湯沢で殺された老女は、かって宗教教団の教祖で、五十年前に殺人事件に関わっていたことを 了 は突き止める。

 その捜査の過程で、中学時代の憧れの人とも再会する。

 

 了 は二つの事件の関連を確信するが、捜査本部長はなぜか 了 を事件から遠ざけるのだった。

 了 はこれ事件を解明する。そして刑事をやめて新潟を去る。

 

  

 

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ハイランドの悪魔

カレン・ラニ 著 ハイランドの悪魔

  

 マヤ・バンクスのハイランド・シリーズとは関係ありません。原題とも違うし、どうしてこのような日本名をつけたのでしょうね。

 

 原題は ”The Devil of Clan Sinclair” です。

 

 面白かったです。

 

 裏表紙より

 『アメリカの大富豪の娘である「ヴァージニア・アンダーソン・トレイラー」は、ロンドンで出会ったスコットランド人の「マクラス・シンクレア」に恋をする。

 しかし、彼女の父親が結婚相手に選んだのは、生まれつき病弱な「バレット伯爵ローレンス」だった。

 愛のない結婚をしたヴァージニアの持参金は、ローレンスに湯水のように使われた。そして、彼女になにも遺さずに亡くなったローレンスのせいで、いずれは住むところすら失うだろう。

 彼女に必要なのは、伯爵の跡継ぎとなる男の子だ。子どもさえいれば、住むところには困らない。

 義母の勧めで、意を決したヴァージニアが向かったのはスコットランドであった。

ーーーーー。』       

 

  

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禁断のワルツをあなたと

ダイアン・ファー 著 禁断のワルツをあなたと

  

 原題は ”The Nobody” です。

 

 面白かったです。

 

 裏表紙より

 『おばの招待ににより、「ケイトリン・キャンベル」と妹は、社交のシーズンのロンドンに行くことになった。しかし、中流階級出身の彼女は社交界ではまったく無名で、上流階級の人々には相手にもされない。

 そんななか、唯一ケイトリンと友達になってくれたのが、伯爵家の令嬢「セレナ・キャルヴァートン」だ。

 あるパーティーの夜、セレナの兄「リチャード・キャンヴァートン、セルクロフト子爵」の婚約者である「エリザベス・デコート、公爵令嬢」は、セレナにケイトリンとは付き合いをやめるよう忠告する。それを聞いてしまったケイトリンは、そっとパーティーをぬけだした。

 そして、おばの家を目指し夜の街をひとりで歩いていると、見知らぬ男性にくちずけられてーーーーー。』      

 

 

  

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一億円からのスイス・プライベート・バンク

高島一夫 著 一億円からのスイス・プライベート・バンク

 

 世界の富豪に学ぶ資産防衛術という副題がついています。

 筆者は、スイスの大手プライベイト・バンクに勤めていた。独立して個人富裕層を対象に資産運用のコンサルティング業務をしている。

 

 スイスのプライベート・バンクの優れた点の紹介。実際に口座を開くにはどうすれば良いかをアドバイスしている。

  

 

 

 

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草笛

葉室 麟 著 草笛

 

 面白いですね。

 

 羽根藩シリーズです。

 『蜩ノ記』を遺した戸田秋谷の切腹から十六年。

 「赤座颯太」は十三歳、父が江戸定府だったため、江戸で生まれた。二年前から小姓として仕えている同い年の世子「鍋千代」とは不思議にうまがあった。

 颯太は「泣き虫颯太」などと呼ばれる、気弱でおとなしい性格だった。

 今年の一月、父と母が相次いで流行り病で亡くなったため、伯父にあたる国元の藩校教授「水上岳堂」のもとに預けられることになった。

 鍋千代は、帰国の餞別として「吉光」という短刀を貰った。 

 颯太は国元に着いた。

 岳堂は、赤座一族と中老「戸田順右衛門」との確執について、颯太に話した。藩内の争いに関わりをもたないようにして欲しいと話した。

 ひと月たつと、岳堂は、颯太を相原村の「檀野庄三郎」に預けた。妻は「薫」と言い順三郎の姉になる。

 一年ほど過ぎた。藩主「吉房」が急逝し、世子鍋千代が慌ただしく元服し、家督を継いで新藩主となり、「吉通」と改めため、国入りした。

 颯太は、すぐに小姓として召し出された。

 

 藩主一門の「三浦左近」が、藩主後見役を狙っていたーーーーー。』      

  

 

 

 

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プライベートバンカー(カネ守りと新富裕層)

清武英利 著 プライベートバンカー(カネ守りと新富裕層)

 

 作者は、2011年11月に読売巨人軍専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争になった人である。読売新聞の新聞記者出身である。

 

 シンガポール政府が金融立国を宣言し、富裕層を呼び込む政策を打ち出した。2004年には、投資家勧誘プログラムが始まつた。二千万シンガポールドル以上の資産を持つ外国人が、その資産の半分を維持することを条件に永住権を取得できるようになった。相続税キャピタルゲイン課税もないオフショアに住む権利を、カネで買える時代が到来し、日本人富裕層もなだれ込んだ。

 日本からシンガポールに逃避していくの新富裕層、彼らの資産を導くプライベートバンクの人々、さらに国税当局、これらを中心に話は進む。

 主人公に、野村証券三井住友銀行等を経て、シンガポールでプライベートバンカーになった「杉山智一」を主人公とする小説仕立てになっている。

 

 

 

 

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