宿痾(表御番医者診療禄 -10-)

上田秀人 著 宿痾(表御番医者診療禄 -10-)

 

 表御番医師診療禄の第10巻目である。最近の作者の著作通りである。

 長崎留学三か月江戸に呼び返された表御番医師「矢切良衛」は、南蛮流の産科術の秘術を身につけたとされた。

 そして、将軍「綱吉」の愛妾である「お伝」を妊娠させるように命じられている。

 

 

 

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月光のスティグマ

中山七里 著 月光のスティグマ

 

 大変面白い。

  

 「神川淳平」と一卵性双生児「八重樫麻衣」、「八重樫優衣」は、隣同士の幼馴染である。 

 淳平には二人の見分けはついたが、八重樫家の家族以外では誰にも見分けはつかなかった。

 六歳のとき、三人で近くの森で遊んでいた。そこに変質者が現れ、麻衣と優衣は、傷つけられる。その後、麻衣と優衣は、淳平に『もし傷が残ったら、責任を取ってよね。』、『 将来、淳平は二人のうちどちらかと結婚するの。』と言われる。

 小学校三年のとき、麻衣と優衣の父親が事故で死亡した。

 学年が進むにつれ、ふたりの美しさは際発つものになった。

 高校二年のとき、淳平は優衣の方に惹かれているのに気づく。優衣も同じであった。二人はその時、約束のキッスをする。

 平成七年一月十六日、夜十時、淳平は廃工場を通り過ぎようとしたとき、淳平の兄「省吾」が、麻衣にナイフで刺されるの見る。淳平は混乱してそのまま自宅に帰る。

 翌朝、あの地震が発生する。ーーーーー。』      

 

 単行本の表紙が、美女二人の絵でとっても良いですね。

 

 

 

  

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 淳平には二人の見分けはついたが、八重樫家の家族以外では誰もいなかった。

 

記憶をベットに閉じ込めて

M・J・ローズ 著 記憶をベットに閉じ込めて

  

 原題は ”Lying in Bed” です。

 

 本作品は全編を通して一人称スタイル(主人公視点の語り)で書かれています。

 

 裏表紙より

 『ラブレター代筆屋と依頼人が織りなす、愛の抒情詩。

 コラージュ作家の「マーロウ・ワイアット」は、恋人に捧げるラブレターや官能的な物語をしたためて生計を立てている。

 雑誌で紹介されて忙しくなったある日、一人の男が店を訪ねてきた。全てを見透かすような瞳の男は作品を手に取ると、味わうように朗読し始めたーーーーー木漏れ日の下で睦み合う男と女の物語を。

 心も体も裸にされるような感覚に動揺し、マーロウは思わずその場を逃げ出した。

 だが数日後、彼は自分が創作にかかわることを条件に、ある女性に贈る物語を依頼してきた。

 きっと相手は恋人だ。

 なのになぜ、私は彼に惹かれてしまうのだろうーーーーー。』     

 

 

  

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真夜中のバラ

ノーラ・ロバーツ 著 真夜中のバラ

 

  原題は ”Night Movers” です。

 

 裏表紙より

 『人気作曲家の「マギー・フィッツジェラルド」は都会の喧騒に疲れ、小さな田舎町に移り住んだ。この古びた家では何もかも自分でしなければならないけど、自然のなかで穏やかに暮らすことができる。

 だが、マギーの心は入居早々にしてかき乱された。

 荒れ果てた庭から、10年越しに眠る白骨死体が掘り起こされたのだ。

 さらに、口の悪い造園業者の「クリフ・デラニー」がマギーのボディガードをすると言い張り、良く知りもしない男との共同生活が始まってしまった。

 私はいつになったら静かに暮らすことができるのかーーーーー。』     

 

  

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香港風味

野村麻里 著 香港風味

 

 本書は、香港での ”食” に関するエッセイ集です。

 

 裏表紙より

  『ストレス蔓延のイメージとは裏腹に、長寿世界一を誇る大都市・香港。

 極美味な料理の裏に、独自の哲学や人生観によってたつ医食同源の知恵あり。

 返還二十年を機に、かって暮らし、好奇心旺盛にあらゆる食に触れ、体験と考察を重ねた筆者が、食を通じて街と人の魅力を独自の視点で綴る。』    

  

 

 

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雁にあらねど

蜂谷 涼 著 雁にあらねど

 

 本書は、落ちてぞ滾つ シリーズの第三巻目です。ちなみに第二巻は いとど遥けし です。

 本書は、落ちてぞ滾つ に比較するとすこし落ちるが、面白いですよ。

落ちてぞ滾つ に登場していた「ナギ」の幼少の頃からの話です。

 

 裏表紙より

  『江戸や京都など各地から。北の地 函館へ流れ着いた人々ーーーーー。

 数奇な運命に操られた彼らは、一本の糸に縒り合され、それぞれが新たな道へと踏み出していく。』 

  

 

 

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落ちてぞ滾つ

蜂谷 涼 著 落ちてぞ滾つ

 

 大変面白いです。

 

 裏表紙より

  『函館戦争の爪痕が残る維新後の函館。

 朝敵となった東雲藩士の娘「由津」は、亡夫「川原主水」の仇を討つべく、この地にやって来た。

 ここ函館には、様々な事情を抱えた人々が流れ着いていた。

 東雲藩の首席家老を務めた男「草野霖平こと、鷺沢栄之進」、京都上七軒で売れっ子芸妓だった女「梅乃」、江戸で火消しとして名を馳せた男「熊吉」、

そして、由津を助けた女「ナギ」、 

それぞれが新天地を求め、激動の時代を生き抜いていくーーーーー。』    

  

 

 

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