雁にあらねど

蜂谷 涼 著 雁にあらねど

 

 本書は、落ちてぞ滾つ シリーズの第三巻目です。ちなみに第二巻は いとど遥けし です。

 本書は、落ちてぞ滾つ に比較するとすこし落ちるが、面白いですよ。

落ちてぞ滾つ に登場していた「ナギ」の幼少の頃からの話です。

 

 裏表紙より

  『江戸や京都など各地から。北の地 函館へ流れ着いた人々ーーーーー。

 数奇な運命に操られた彼らは、一本の糸に縒り合され、それぞれが新たな道へと踏み出していく。』 

  

 

 

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落ちてぞ滾つ

蜂谷 涼 著 落ちてぞ滾つ

 

 大変面白いです。

 

 裏表紙より

  『函館戦争の爪痕が残る維新後の函館。

 朝敵となった東雲藩士の娘「由津」は、亡夫「川原主水」の仇を討つべく、この地にやって来た。

 ここ函館には、様々な事情を抱えた人々が流れ着いていた。

 東雲藩の首席家老を務めた男「草野霖平こと、鷺沢栄之進」、京都上七軒で売れっ子芸妓だった女「梅乃」、江戸で火消しとして名を馳せた男「熊吉」、

そして、由津を助けた女「ナギ」、 

それぞれが新天地を求め、激動の時代を生き抜いていくーーーーー。』    

  

 

 

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策謀 (禁裏付雅帳 四 )

上田秀人 著 策謀 (禁裏付雅帳 四  )

 

 禁裏付雅帳の第四巻目である。最近の作者の著作とおりである。

 

 裏表紙より

  『老中「松平定信」の密命を帯び、禁裏付きとして京に赴任した「東城鷹矢」。その役屋敷で、鷹矢は二人の女と同居することになった。下級公家の娘「温子」と若年寄留守居役の娘「弓江」だ。片や世話役として、片や許嫁として屋敷に居座るが、真の目的は禁裏付を篭絡することにあった。

 一方鷹矢は、公家の不正な金遣いを告発すべく錦市場で物価調査を開始するが、思わぬ騒動に巻き込まれることになるーーーーーーーー。 

 

 

 

 

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逆向誘拐

文 善 著 逆向誘拐

 

 筆者は、香港生まれで、カナダ移住である。

 もともとの原文がそうなのか、翻訳のせいか、文章は読みにくく、スムーズに進みません。

 

 訳者あとがきより

 『クリスマスも近くなったある冬の朝、国際投資銀行「A&B」で重職にある「ジョン・パーカー」ものとに、一通のメールが届きます。見知らぬアドレスから送られたメールは、A&Bが扱う機密文章を ”誘拐” した、と宣言し、ジョンに ”身代金” を要求していました。

 問題の文章は、大口の顧客であるソフトウエア開発会社「クインタス」の財務資料で、ジョンが率いるチームが扱っているものでした。彼はすぐにチームのメンバーを招集して緘口令を敷き、市警に勤める旧友に頼んで、なるべく表沙汰にならないうちに事件を収束させようとします。口止めを受けた中には、成り行きで巻き込まれた情報システム部の職員、「植嶝仁」の姿もありました。

 事件が進行するにつれ、予想を裏切る手を次々繰り出してくる犯人に、警察や社員たちは翻弄され続けることになります。

 その一方で、植嶝仁はこの風変わりな ”誘拐” 事件の行方が自分にも係わってくることに気づき、単独で調査をはじめます。

 

 

 

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報い(警視庁追跡捜査係)

堂場舜一 著 報い(警視庁追跡捜査係)

 

 警視庁追跡捜査係シリーズの第7弾です。

警視庁捜査一課追跡捜査係、やる気のない係長「鳩山」、「沖田大輝」、「西川」と、「三井さやか」、「庄田基樹」、がメンバーである。

 

 裏表紙より

 『警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、「辰巳」という男が浮上する。

 未解決事件を追う沖田は宇都宮に直行するも、到着直後、辰巳は重傷をを負った姿で発見され、死亡してしまう。

 容疑者特定の矢先の出来事に、沖田と栃木県警は当惑を隠せない。

 一方、西川は別の事件の資料を読み返し、頭を悩ませていて・・・・・。』 

 

 

  

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末ながく、お幸せに

あさのあつこ 著 末ながく、お幸せに

 

 「萌恵」と「泰樹」の結婚披露宴の招待状で始まる。

 そして、結婚式での祝辞を通して、新婦の友人の話を通して、新婦の人柄、そして友人の人柄が明らかになってゆく。新郎の友人のエピソードでも同じように明らかにされる。

 さらに、その式に関わった人の感想も加わる。

 トータルが、10話のエピソードである。

 

 

 

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夜ふかし屋敷のしのび足

コニス・リトル 著 夜ふかし屋敷のしのび足

 

  原題は ”The Black Paw” です。

 

 裏表紙より

 『ホテル暮らしをしているわたし「カリー・ドレイク」に、友人の「セルマ・バートン」が助けを求めてきた。

 離婚調停中の夫の手に、別の男性がだしたラブレターが渡ってしまった。

 ついては偽のメイドとして夫の屋敷にもぐりこみ、ラブレターを奪い返してきてほしという。

 首尾よく屋敷に入ったはいいものの、慣れない家事や謎めいた住人に翻弄され続けるわたし。

 そのうえ殺人事件まで起きてーーーーー。』 

 

 訳者解説より

 『リトル作品の黄金パターについて

1.ヒロイン(若い女性)が独特な状況に置かれる。

2.ヒロインの周辺でおかしな出来事が起こり始める。

3.ヒロインの周りのちょっと風変わりなひとびとが事態をいたずらに混乱させる。

4.事件を通じてヒロインと反目し合っていた青年とのあいだに徐々にロマンスが芽生えていく。

5.終盤にもう一波瀾あり、最後に意外な真相が明らかになる。』 

 

 これって、ほとんどの恋愛小説のパターンではないでしょうか。

 

 

  

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