雪の鉄樹

遠田潤子 著 雪の鉄樹

 

 後半は面白くなるが、前半は退屈。読むのをやめようかなと何度も思った。

 

 「雅雪」は、曽我造園の植木職人、三代目である。若白髪である。三十二歳の今ではもう真っ白だ。

 生活安全課の「本田」という刑事から電話が架かってきた。

 『「島本遼平」くんのことですこし』 けんか騒ぎを起こして、怪我をしたので救急車で病院へ運ばれたという。病院へ来てくれという事である。

 遼平は中学二年生である。雅雪が赤ん坊の時から面倒をみている。育てているのである。

 これには深いわけがある。-----

 

 

 

 

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