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風待心中

山口恵似子 著 風待心中

 

 読みやすく、すーと入って行けますし、快調な滑り出しですが、巻末でアッと驚くような展開となります。私はこの筋立てに共感を憶えません。取って付けた様に感じました。

 

 「おせい」は、本所の常磐町にある長屋に住んでいる。亭主とは死別し、息子「真吉」を仕立ての内職で育て上げた。

 真吉は、大伝馬町に店を構える老舗の紙問屋に奉公に上がったが、真吉のあまりの頭脳明晰ぶりに驚嘆した主人が、江戸随一と謳われる蘭法医「西本芳斎」の蘭学所「啓明塾」に通わせてくれた。そこでも頭角を現し、今では啓明塾の副塾頭に任ぜられている。いまも内弟子として大部屋に住み込んでいる。当年取って二十歳である。

 真吉は、診療所の仕事も学問も一段と大変になり、月にいっぺんも親の家に顔を出せないでいる。

 真吉はすこぶる美形である。女中頭の「おさき」と芳斎の娘「西本多代」に好かれている。

 四月、商家の倉が建ち並ぶ伊勢町堀に幼い少女の死体が浮かんだ。「堀留の俊六」と呼ばれる腕利きのご用聞きが駆けつけた。年齢は六、七歳で、首に絞められた痕があった。少女は陵辱されていた。

 今度は、茶屋の茶汲み女が首を絞められ殺される。陵辱はされていない。

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