ジュリア・クイン 著 すみれの瞳に公爵のキスを
原題は ”Splendid" です。Splendid シリーズの第一作です。ちなみに ”Dancing at Midenight" が第二作、 ”Minx" が第三作、です。この ”Splendid" は、作者のデビュー作です。作者自身の言葉で、『最新作ほど洗練されていないが、喜びや熱意がある』としています。
私は大変面白く読みましたが、一般受けはしないでしょうね。
訳者あとがきより
『1816年、イングランドの摂政(リージェンシー)時代。アメリカの大きな海運会社の社長令嬢「エマ」は、ロンドンの従兄妹たちのもとで社交シーズンを過ごすことになった。けれども、社交界へのお披露目までの退屈しのぎに従妹の「ベル」と女中姿になって厨房にこっそりともぐり込み、さらにはひとりで買い物にまで出かけ、馬車に轢かれかけた男の子を助けた際に道端で気を失ってしまう。その男の子は名うての放蕩者と噂される若き公爵「アレックス」の甥だった。そこに居合わせた当の公爵と、その妹で男の子の母親である伯爵夫人は、”女中”に感謝する。
その晩ベルの家で開かれたエマのお披露目舞踏会にアレックスが出席し、甥を救ってくれた”女中”がじつは話題の的のアメリカ人令嬢だったことを知って驚く。』
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