日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

矢部宏治 著 日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

 

 作者は、沖縄へ二週間の撮影旅行をした。その結果、米軍は地上の18%を、上空の100%を占領している。米軍機はこのすべてで低空飛行をしている。ただしアメリカ人が住んでいる住宅では、低空飛行をしない。アメリカでは法律によって米軍機は住宅の上を低空飛行をするのは、厳重に規制されている。

 鳩山政権が、わずか九か月で倒れ、野田政権が一年四ヶ月も続いたのか。

 これらは、日本国憲法を超越する形で、安保法体系が存在するからである。日本の官僚は、この安保法体系、すなわち日米合同委員会を優先して、(政権の首相より)動いていいるのである。安保村である。

 同じ構造が、原発にもある。原子力村、統治行為論といった事である。

 さらに、昭和天皇日本国憲法GHQの関連に、憲法作成の過程についても触れている。

 

 これらを解決するには、安保村の歴史と構造を知り、米軍撤退、憲法第九条第二項、国連憲章敵国条項を改正することである。三点セットであるとしている。

 

 米軍撤退の影響(例えば中国の尖閣諸島への脅威)については、

『ありもしない「アジアでの冷戦構造」という虚構を無理やり維持しようとしている』

と簡単に触れているだけである。

 

 

 

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