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落ちてぞ滾つ

蜂谷 涼 著 落ちてぞ滾つ

 

 大変面白いです。表題の『落ちてぞ滾つ』は古今和歌集『血の涙 おちてぞ滾つ白川は 黄身が世までの名にこそありけり』から取っている。

 「川原由津」は夫「主水」の仇と狙う、東雲藩最後の首席家老「草野霖平こと鷺沢栄之進」をついに見つけた。霖平は碧血碑の前で跪いていた。碧血碑は函館の戦いで散った旧幕軍の人々を祀っている。いざ出ようとしたとき、霖平に声をかけた女がいた。『霖さん、御客人だよ』。とんだところで水を注された。ーーーーー『おあいにくさまだったね』いきなり先ほどの女に声をかけられた。-----いままでの張りつめていた気が緩み、由津は気を失った。ーーーーー

 由津はその女「ナギ」に助けられる。こうして由津はナギの家に寄宿する。

『ーーーーーわたしは、東雲藩の江戸定詰納戸頭・本多誠左衛門の娘、夫の主水は、代々江戸家老を務めた川原家の嫡男にございます。』

 こうして物語は始まります。

 

 

 

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