フランス人は10着しか服をもたない

ジェニファー・L・スコット 著 フランス人は10着しか服をもたない

                パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣

 

 南カリフォルニア大学の学生が、交換留学生としてパリに行き、貴族の末裔の家庭に半年間、ホームステイすることになる。

 フランス人は食事を大切にしている。朝食はトーストしたバケットに本物のバターと自家製ジャム、それに何品かの料理。昼食は外でとるか、家で昨晩の残り物を。マダムが女性の友人を昼食に招くときは、お魚料理と温野菜に軽めのソース、もしくはキッシュとサラダなどの軽食。夕食は毎晩3皿のコース料理。動物性タンパク質と濃厚なソース、デザート、チーズが出る。お客がある晩は5皿のフルコース。

そして情熱をもって食べる。味わうことに集中する。料理の盛りつけは美しくする。間食はしない。朝食前に着かえる。朝食でも、布製ナプキンをひざにひろげきちんとしたマナーで食べる。

 フランス人は、上質の数少ない服を回しながら来ている。いらない服、気に入っていない服、似合わない服は捨てる。もったいないからと良い服を着ないというのはやめる。自分のスタイルを確立する事。毎日、いつでもきちんとした装いをする事。どうすれば姿勢がよく見られるか工夫し、姿勢をチェックしよう。

 毎日、一番いいものを使う。予算内で一番良い物を買う。いつも良いマナーを心がける。とくに身近な人に。自分らしく生活を楽しむ。散らかっている所は片付ける。

 沈黙に慣れる。個人的なことをしゃべりすぎない。アート、哲学、音楽、読んでいる本、開催中のイベント等の話をする。知的で刺激のある生活を送る。テレビを見る時間を減らす。日常ありふれたことに喜びを見出す。五感をフルに生かす。

 いつも毅然として、ユーモアのセンスを忘れず人生に向き合う。家族、友達と過ごすときは、かけがいのない時間を過ごす。「何をするか」ではなく、「どのようにするか」である。情熱を持って生きる。

 上記の事を、ホームステイ先の家族を例にして、説明している。

 

 

 

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