夫婦からくり -六尺文治捕物控え-

中島 要 著 夫婦からくり -六尺文治捕物控え-

 

 [からくり]①あやつること ②しかけ、機械 ③工夫をこらして仕組んだこと、計略

と説明がありました。

 身の丈六尺の大男で、十手を預かる「文治」は、「お仙」が女将である一膳飯屋『たつみ』に十二歳の時から厄介になっている。文治はお仙から『いつになったら娘「お加代」と祝言を挙げるのか』と急かされている。お仙の亭主で、十手持ち「千手の辰三」と謳われた辰三は、四年前に姿を消している。世間では悪党に捕まって命を落としたに違いないと噂されているが、文治と辰三のひとり娘 お加代は信じなかった。その後定廻り同心「塚越慎一郎」が何者かに殺された。塚越は強請りをしていた。その為これ以上の調べは禁じられた。

 新任の例繰方同心「栗山末次郎」は、この禁を破って、塚越の犯人や、辰三の行方を探り始めた。そして、医者である「木村」が辰三を見たと言う。

 

 この作家も私の好きな一人です。

 

 

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