麗しき花実

乙川優三郎 著 麗しき花実 を読みました。

 

書店にて、朝日文庫 2013年5月30日 第一刷発行 をみて購入しました。

読みだして直ぐに、「あれ!」読んだことある。「ひょっとすると既に購入済みか」

調べてみると、図書館にて、単行本を借りて読んだとわかる。

 

理野は付人として、下の兄が蒔絵修行のために江戸に来ているのに従っている。

理野は、父の小さな工房で育ったせいで、自然に技法を覚え、下絵も描くし、粉蒔もする。江戸で、兄の蒔絵の下絵を描いてもよかったし、彼女の過ちを知らない人たちに紛れてくらしてもよかった。

兄は、羊遊斉の工房で働きだした。しかし突然亡くなる。

理野は、彼の代わりに、工房で働きだす。

三年後に、理野は松江に帰るが、その間の物語である。

 

彼女を取り巻く、登場人物は、すべて才能と能力を持った男女である。当時の一流の芸術家(職人)が物語を進めてゆく。

 

文庫本には、理野が松江に帰って八年後の続編「渓声」が収録されている。

思いがけないエピソードが用意されている。

 

 

 

 

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