2015-08-03から1日間の記事一覧

滔々と紅

士坂 圭 著 滔々と紅 奥州田村郡月村には、飢餓の嵐が吹いていた。屍骸が折り重なってた。九歳の「駒乃」は、八両二分で女衒に売られ、吉原へ連れて来られる。『扇屋』という遊郭に来た。 駒乃は、「しのほ」という禿になる。十三になった しのほ は『引込』…