冬空に舞う堕天使

リサ・クレイパス 著 冬空に舞う堕天使

 

 壁の花 四部作 Wallflower の第三巻目です。まずまずです。

 

 原題は、”Devil in Winter" です。19世紀の英国が舞台です。

  

 裏表紙より

 『前作の終りで、「リリアン・ボウマン」を誘拐して結婚しようとした放蕩者で美貌の青年貴族「セントヴィンセント卿セバスチアン」のところへ、壁の花の一人でとっても内気で口数の少ない娘「エヴィー(エヴァンジェリン)・ジェナーは、ひそかに訪れ意外な提案をする。

 『いますぐスコットランドへ発って、わたしと駆け落ち結婚をしてください』

 エヴィーは、親友たちにもすべて打ち明けられないほどの危機に直面していた。交換条件を示して、セバスチアンに頼むしか逃れる方法はなかった。

 誘拐未遂を起こすほど貧窮していたセバスチアンは、この取引にのることにした。いままでとまったく違う世界にいきてきた二人が、冬のスコットランドに旅立つ。

 思いがけず感じあうセバスチアンの優しさ、エヴィーの美しさ、魅力。

 そしてロンドンに戻った二人にはーーーーー。』

 

 

  

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運命のオーラに包まれて

アマンダ・クイック 著 運命のオーラに包まれて

 

 原題は、”Second Sight" です。

Arcane Society の第一巻目です。以前 ”許される嘘” を第一巻と書きましたが間違いです。邦訳の出たのが、 ”許される嘘” が最初でした。

 

 大変面白いです。

 時代設定は、ヴィクトリア女王朝後期です。写真がすで存在しています。

 

 裏表紙より

 『この人こそ、わたしが待ちつづけていた男だーーー女性写真家の「ヴェネシア・ミルトン」は確信した。男の名前は「ゲイブリエル・ジョーンズ」

 彼は超能力を研究する組織「アーケイン・ソサエティ」の会員で、ソサエティが収集した古い遺物の写真撮影をヴェネシアに依頼したのだ。

 彼女は一生結婚しないつもりでいたが、一度はすてきな男性と熱い夜を過ごしたいと思っていた。ゲイブリエルこそ、その相手。そして素敵な夜を過ごした。

 だが、彼が死亡したという新聞記事を見る。彼はわけあってみずからの死を偽装したのだ。そうとは知らぬヴェネシアが悲しみに暮れつつ彼の未亡人の役を演じてしまったことから、事態は思わぬ方向へーーーーー。』

 

  

  

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恋の香りは秋風にのって

リサ・クレイパス 著 ひそやかな初夏の夜の

 

 壁の花 四部作  Wallflower  の第二巻目です。大変面白いです。

 

 原題は、”It Happend One Autumn" です。

 前作の終了後2か月が経過している。

 

 

 裏表紙より

 『19世紀の英国。

 アメリカ人新興実業家ボウマン家の長女「リリアン・ボウマン」は、家族と一緒に、数週間におよぶ「ウエストクリフ伯爵マーカス・マースデン」のハウスパーティーに招待されていた。

 香りに強い感受性をもつリリアンは、出発前に、香水商に理想の恋人と出会えるという「秘密の香水」を手渡される。

 パーティーの主催者は、広大な地所、館の主、ウエストクリフ伯爵。

 美貌の青年貴族だが、高慢で、堅苦しく、どうにもリリアンの気にさわる。それはウエストクリフ伯爵も同様で、無作法なリリアンが不快だった。

 ところがある日、ウエストクリフ伯爵は、ものかげでふたりきりになったとき、リリアンを抱きしめキスしてしまう。戸惑うふたり。これは「魔法の香水」のせい?それともーーーーー。』

 

 

  

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ガラスの心

ジョーン・ジョンストン 著 ガラスの心

 

 「ファルコン・ホワイトロー」は、その女性がダラスの中心部の込み合った歩道にいたにもかかわらず、すぐに彼女に目をとめた。彼女はファルコンの視線を引き付け、彼を魅了せずにはおかないなにかがあった。彼女のすぐわきに小さな女の子が立っていることにファルコンは気づいた。そして一瞬のち、一人の男性がその二人連れに加わると、彼女の口元に口づけをしたのだった。ファルコンは自分がその家族の主でないことに、軽い嫉妬を覚えた。

 しかし、その男性が自分の知り合いであることに気づいた。

『グランド・エインズワースだろう』とファルコンは声をかけた。

 グランドは、ファルコンに妻「マーラ」を紹介した。マーラは軽く会釈してファルコンに微笑みかけた。とたんに、ファルコンは胃袋が引っくり返りそうになった。そして一瞬ファルコンは、マーラのまっすぐな視線の中に何かを見たような気がした。-----。

 

 短いですが、大変面白いです。

 

 

 

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ひそやかな初夏の夜

 リサ・クレイパス 著 ひそやかな初夏の夜

 

 原題は、”Secret of A Summer Night" です。

 

 特に、後半は面白いです。

 ”Wallflower" 壁の花 シリーズの第一巻目です。夏から始まります。

 

 裏表紙より

 『19世紀半ばの英国。

 「アナベル・ペイトン」は22歳。貴族の娘とはいえ、家はひどく窮乏していた。

社交界にデビューはしていたものの、誰からも求愛されない。アナベルは上流社会でいきてゆくため、なんとかして貴族の青年と結婚したいと思っていた。愛のない結婚でもかまわない、と。

 2年後の初夏。アナベルは、社交パーティーの「壁の花」3人と知り合う。3人は、アナベルが「意中の人」と結ばれる手助けをすることに。

 しかし、そのパーティーには、貴族でない青年実業家「サイモン・ハント」も招かれていた。2年前にアナベルの唇を奪ったサイモン。

 貴族でないという理由で、アナベルが見下していた青年-----。

 アナベルの夫探し作戦の行方はーーーーー。』

 

  市の図書館に在庫がなかったので、中古本を買いました。¥108-でしたが、送料が¥300-かかりました。

 

  

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薔薇のティアラをはずして

トレイシー・アン・ウォレン 著 薔薇のティアラをはずして

 

原題は、”Her Highness and the Highlander" です。

 

 本書も、面白いです。

“The Princess BridesTrilogy" シリーズの第二巻目です。

 時代は、1816年6月 スコットランド高地から始まります。第一巻の始まりから9か月が経過しています。

 

 裏表紙より

 『スコットランドの女学校を卒業したばかりの名もなき小国の王女「マーセデス・アン・ソフィア・ウィンダム王女」は、皇太子である父が用意した馬車でロンドンへと向かっていた。

 その道中で、何者かに襲撃された。従者や親戚を失い、命からがら森に逃げ延びて村はずれの宿屋にたどりついたものの、全身ずぶ濡れで汚れきった彼女が本物の王女だとはだれも信じてくれない。

 ただひとり、ヨーロッパ戦線の武勇で名を馳せた「ダニエル・ジェームス・マキノン」少佐を除いてはーーーーーー。

 護衛を引き受けたダニエルとふたりきりの旅が始まるが、再び襲撃者の魔の手が迫りーーーーー。』

 

“The Princess BridesTrilogy" シリーズの第三巻 ”The Trouble with Princesses” は、未翻訳のようです。

 

 

 

  

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純白のドレスを脱ぐとき

トレイシー・アン・ウォレン 著 純白のドレスを脱ぐとき

 

原題は、”The Princess and the Peer" です。

 

 本書は、面白いです。

“The Princess BridesTrilogy" シリーズの第一巻目です。

 時代は、1815年9月 スコットランド高地から始まります。

 

 裏表紙より

 『 ”せめて一週間、王女の立場を忘れて、ありのままの自分でいられたなら” -----「エマ(エマリン)・アダリア・マリー・ホワイト」は公邸を抜け出した。

 母国のために隣国の王に嫁がされる前に、最後の自由を満喫するのだ。だがロンドンの街に到着した矢先、所持金を奪われてしまう。

 途方に暮れる彼女に救いの手を差しのべたのは、海軍帰りの伯爵「ニック(ドミニク)・グレゴリー、リンドハースト伯爵」だった。

 やむを得ず正体を隠したまま彼の屋敷に逗留させてもらうことになり、つかのまの同居生活をはじめたエマ。

 彼の魅力にふれるうちに、やがて抑えきれない感情が芽生えてきてーーーーー。』

 

 

 

  

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