励み場

青山文平 著 励み場

 

 面白いです。特に前半が面白かったと思います。後半は少し饒舌です。

「智慧(ともえ)」は、五歳の時に「成宮理兵衛」の家にに貰われてきた。姉「多喜」が十一歳のときに『妹が欲しい』と父にねだった為だ。六歳の時に慕っていた母である「成宮喜代」が亡くなった。智慧が成宮の娘になって間もない頃、理兵衛と多喜が話しているのを聞いていた。『あの子は、名子なのですか』

 智慧が十三歳になった時、多喜が在命の頃お付の下男をしていた「弥吉」に名子とは何かを聞いた。----------

 

 

 

 

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ジビエ教本

依田誠志 著 ジビエ教本

 

 六本木にあるレストラン「LA  CHASSE ラ シャッス」のオーナーシェフが書いています。

 このお店では、シェフが狩りで仕留めた獲物のみを、さばいて精肉にし、料理してお客に提供している。

 10月1日の北海道の解禁を皮切りに、ほぼ毎週末、猟場に出かけている。北海道で鴨(この時期は夏毛である)、エゾライチョウ、鹿などを撃ったあとは、11月15日の解禁を待って本州に移す。茨城や千葉などの里山で、キジやその他の野鳥を狙う。そして鴨が完全に冬毛に変わり、猪に脂がのりはじめる頃、佐賀へと向かう。年明けからは暖かい千葉や静岡を中心に、野鳥やウサギなどを撃つ。猟期の終りには、ミカンをたっぷり食べて丸々太ったヒヨドリを仕留める。

 仕留めたジビエの解体方法、料理のレシピまで。食用にできるジビエはほぼ網羅されている。更に、猟銃、散弾銃、狩猟方法まで書いている

 ジビエは一羽、一匹ごとに味わいが違うのが詳細に記されている。それに合わせて、ソースの濃度、付け合せを変えている。

 

 是非行ってみたりレストランである。いや、一冬、毎週にでも通いたレストランである。

 

 

 

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頂上決戦(警視庁公安部・青山望 -7-)

濱 嘉之 著 頂上決戦(警視庁公安部・青山望  -7-)

 

 青山 望シリーズの第七弾です。「青山 望」は公安部公安総務課第七担当管理官である。

 別府温泉帰りの車中で、アベックの女性がフグの毒で死亡する。福岡県警はフグの肝を食べさせた容疑で殺人の教唆ということで軽く片づけようとしていた。

 青山は、死んだ女性が「清水 保」の義妹であると報告を受ける。清水 保は、経済ヤクザの走りで元岡広組のナンバー3で、青山と面識があった。そして相手の男性が、岡広組の元舎弟頭であることを青山はデータベースから調べた。

 前作のトリカブト毒事件との関連が考えられた。公安一課長はこの事を捜査一課長に進言した。こうして捜査が始まる。

 上海と香港の中国マフィア、日本の新旧ヤクザの利権争い、そして警察内部からの情報もれが絡んでくる。

 

 前作と同じ感想を

 

 星四つにしていますが、星三つ半です。あまりにも背景説明が多すぎて、話の流れが悪くなっています。

 

 

 

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崩落 (禁裏付雅帳 三 )

上田秀人 著 崩落 (禁裏付雅帳 三  )

 

 禁裏付雅帳の第三巻目である。最近の作者の著作とおりである。

私も、この作者の著作を数多く読むにしたがい、その言いまわしが鼻につくようになってきた。

 

 

 

 

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天を灼く

あさのあつこ 著 天を灼く

 

 大変面白いと思います。

 「伊吹藤士郎」の父は、天羽藩の大組組頭で、五百石取の上士であった。その父が、捕らわれて、能戸の沢に監禁されて、取り調べが行われた。

 市中の商人と結託し、私服を肥やし、藩の財政を損耗せし罪により、父は切腹、伊吹家は家禄を二十分の一に減じ、屋敷を没収、家人は砂川村への領内所払いを命じられる。

 その日の夜、伊吹家に「柘植左京」という男が現れ、明日の朝までに能戸の沢で父と対面できるよう計らうと言う。その折には、佩刀一振りを持参するように言われる。

 父は潔白であると言い、持参した父の刀を、藤士郎に授けた。そして藤士郎は、いまから介錯せよと言われる。 -------。

 

 

 

 

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手蹟指南所「薫風堂」

野口 卓 著 手蹟指南所「薫風堂」

 

 面白かったです。

 裏表紙より

  『月夜の中、辻斬りから老人を助けた浪人「雁野直春」。彼は幼くして両親を亡くすも養父母の愛情に育まれ、まっすぐな好男子に成長していた。救った老人「忠兵衛」は手習所を営んでおり、直春の人柄を見込んで後を継いでくれないかと依頼してきた。逡巡も束の間、忠兵衛の子どもの育て方に共鳴した直春は依頼を快諾し、「薫風堂」の看板を掲げた。だが直春は、人に言えぬ複雑な家庭事情を抱えていたーーーーーーーー。

 

 

 

 

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Schubert 歌曲集「白鳥の歌」

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 白鳥の歌、演奏会で初めて聴きました。白鳥の歌は後半のプログラムで、その前に、主として女声によるリートがありました。

 こうして聞いてみると、何度も聞きこんだ曲「アヴェ・マリア」、「セレナード」「住処」「遠国にて」はすごく良かったです。という事は、あまり聞いていない曲は理解できなかっただけで、もっと聞いていれば、感銘も深かったという事なのでしょうね。

 佐々木典子というソプラノ、上手いと思いました。

 

 

 

 

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