錯迷

堂場 瞬一 著 錯迷

 

 面白いです。

 

 神奈川県警捜査一課長補佐「萩原哲郎」は、一課長「仲本一郎」に呼び出された。

同じ部屋にいながら、どうして外に呼ぶ出されなければならないのかーーーー。

 

 『桜庭利佳子が亡くなった』、五十七歳、鎌倉南署長である。

 『事故じゃないでしょうね』

 『心不全だ』

 『まさか自殺じゃないでしょうね』

 

 『お前、鎌倉南署に行ってくれ』

 『葬式ですか』

 『違う。署長になるんだ』

 警視になって三年目、まだ駆け出しだ。二段飛ばしぐらいの異例の人事だ。

 

 『僕の口から言いにくいが、自殺らしい』

 

 警務課長、一課長、監察官室長がそろったところで、

警務課長が

 『この会合は内密に頼む。三日後、鎌倉南署に赴任してもらう』

 『所轄からの報告がおかしい。鎌倉南署ぐるみで事実を隠蔽している可能性が高い』

 『内密に調査して欲しい』

 

 こうして荻原は、鎌倉南署長として赴任する。-----

 

 

 

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