篠 綾子 著 青山に在り
大変面白いです。葉室 麟 風の小説です。
1851年夏、旗本「小野」氏の用人「宗方玄蕃」と「立川孝太郎」は、主命で所領に行き、その帰り道で、騒擾に出会う。素通り出来ないと立ち寄った際、宗方は、農民「兵助」の刃に倒れてしまう。宗方は、病気で亡くなったこととし、家督は継がれる。その農民兵助は、自殺をはかり、妻子は川に身を投げる。
1863年。川越城下 にある、国家老「小河原左宮」の息子「左京」は屋敷で素振りをしていた。左京はこの年、十三歳であった。
小河原の家督は、左宮の弟「将佐政美」が継ぐことになっている。佐宮に長く子が出来なかったため、その養嗣子となっていた。
右京は、学問に於いても、剣術でも、抜きんでたものを持っていた。
右京は、中間を連れて、鶴間村にある、立川道場を訪ねた。そこで、自分にそっくりな「時蔵」と出逢う。農民の子どもである。
右京と時蔵は、立川の許しを得て、道場で立ち会う。引き分けであった。
その後二人は友人となり、右京は時蔵の家を訪れる。時蔵の母「みつ」とみつの姪「お通」と出会う。ーーーーー
☆☆☆☆☆
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