ベイジン

真山 仁 著 ベイジン

 

 著者には先見の明がある。

 本書の書かれたのは、2008年である。

 

 舞台は中国である。原発の建設から稼働へ。そして稼働した途端に事故が起きる。

 稼働日は、北京オリンピックの開会式の日である。

 

 「田嶋伸悟」は、中国に建設中の「紅陽核電」の技術顧問・運転開始責任者である。日本での原発プロジェクトが頓挫し、中国に赴任してきている。

 「鄧 学耕」は、大連市党副主席で、紅陽核電運転開始責任者の特命をもって赴任している。更に影の特命を帯びていて、それは大連市の汚職の証拠をあげることである。

 

 この二名を中心に、物語が進んでゆく。

 

 

 

 

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