ソリスト・アンコール : 藤倉 大 作曲 Kusmetche
悲愴、素晴らしい演奏でした。この曲では、オケ奏者、チェロとチューバをのぞいて全員が立って演奏しています。そして、その効果は十分に出ています。各奏者の体の振りで判ります。
十分なリハーサル時間により、指揮者の意図が各団員にはっきりと伝わっています。すごい演奏ですが、各パートの破たんは全くありません。音色も魅力的です。
こんな演奏はめったに聞けません。
昨年後半からオケを中心にかなり多く聴きに行きました。ウィーン・フィル、ロンドン・フィル、サンクトペテルブルグ・フィル、バイエル・フィル、ミュンヘン・フィル、パリ管、シカゴ・フィル、これらの演奏に比べ、今日は断トツです。
私の音楽鑑賞体験では、カール・リヒター、ミュンヘンBACHによる、マタイ受難曲とロ短調ミサ、それとシンフォニー・ホールで聴いた、ラトル、ベルリン・フィルによるHaydon のオックスフォードとBeethoven の田園、この演奏会と並んで、今日聞いた悲愴が入ります。
前半のコンチェルト、私自身の睡眠不足で十分聞けませんでした。残念です。
ソリストは、赤いスリッパをはいて登場し、弾くときは裸足です。
東京で三公演、大阪で一公演、今日が日本ツアーの最終日でした。
いろんな要素が重なりあって、この指揮者と彼の作ったオケが出来上がったがったのだと思いましたました。
14日に聴いた、クルレンツィス指揮ムジカエテルナは、ホールなど関係なく素晴らしい演奏であった。指揮者は、ホールの響きを計算して演奏したのかもしれない。
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