漂砂の塔

大沢在昌 著 漂砂の塔

 

 面白いです。

 

 警視庁組織犯罪対策第二課の「石上」は潜入捜査をしていた。しかし、池袋署のマル暴が情報を漏らしたため、潜入捜査していた対象者、ロシア人「ボリス」に逃げられ、命を狙われるようになる。

 課長の「稲葉」は、しばらく東京を離れられる仕事があると言う。それは北方領土である。歯舞群島の中の春勇留島にあるロシア、中国、日本の合弁会社「オロテック」である。

 そこで、日本人が殺されるという事件が起きた。その事件の真相究明と再発防止を命じられるが、そこでは警視庁警察官としての職務権限を失うという。ロシアが実効支配している土地で、日本人警察官としての捜査は出来ないのである。

 こうして石上は、一年の三分の二が雪と氷の島で、やったこともない殺人事件の捜査を一人ですることになる。-----

 

 

 

✰✰✰✰✰

===================================================================

===================================================================