誤断

堂場瞬一 著 誤断

 

 製薬会社の副作用隠蔽の話です。著者の小説としてはあまり面白くない。

 

 「槙田孝弘」は、製薬会社に勤めている。入社以来ずっと総務畑で、三年前から広報部である。

 広報部長の「野分」から「安藤」長原製薬副社長が呼んでいると言われる。部長と一緒に、槇原は初めて副社長室に入った。ファイルを渡され、社外秘だと言われた。このファイルを持って、札幌と大阪に行けと言われた。マスコミとは接触するなとも言われた。

 札幌の警察署を訪ね、副署長に面会する。列車への飛び込み自殺の件というと担当者の巡査部長を紹介された。

 長原製薬の薬(D07)の為に事故が起きたとされているかの確認であった。自殺と結論づけられていた。

 大阪の警察署でも、同様の鉄道事故について問い合わせた。事故と結論づけられていた。

 安城副社長から千葉工場に行くように命じられた。

 

 こうして、槇原は隠蔽工作に加担していく。-------

 

 

  

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