カラヴィンカ

遠田潤子 著 カラヴィンカ

 

 面白かったです。カラヴィンカとは、迦陵頻伽のことで、上半身が人で、下半身が鳥の生物。

 訳者あとがきにありましたが、『辛く耐えられないような出来事が描かれていても、先が気になって、背後に隠されていることが知りたくてどんどん読まされたしまう』そういう小説です。遠田潤子はそういう作家らしい。

 

 裏表紙より

 『歌詞のない旋律を母音のみでうたう「ヴォカリーズ」の歌手として絶大な人気を誇る「実菓子」。

 彼女の自伝のインタビューの相手として選ばれたのは、売れないギタリストの「青鹿多聞」だった。

 なぜ実菓子は、多聞を指名したのかーーーーー2人は幼い頃同じ家で育ち、実菓子の夫は、多聞の亡兄「不動」であり、実菓子の前夫は多聞と不動の父親であった。

 インタビューが進むにつれ、明らかになっていく、おぞましく哀しい出来事。

 その真実が解き明かされた時、新たな事件が起き、新たな事実が、次々と明らかになる。ーーーーー。』         

  

 

 

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