冷たい狂犬

渡辺裕之 著 冷たい狂犬

 

 前半は大変面白いです。後半はややマンネリ気味です。

 

 「影山夏樹」は練馬の中村橋にある風変わりな「カフェ・グレー」という店のオーナー兼店主である。四十三歳である。五年前まで、公安調査庁に勤めていた。

 元職場の直属の上司「緒方慎太郎」が訪ねてきた。『頼みがある。』といった。夏樹は断ったが、彼は独り言を言って帰った。

 元同僚で、夫婦役も演じたことのある「真木麗奈」が来た。緒方に言われて来たのだ。

 中国高官と接触する内閣情報調査室の幹部のスパイ行為の証拠を押さえてほしいという内容だった。

 取引現場は韓国のカジノ。

 夏樹は麗奈とともに韓国に飛び立つが、そこには中国の伝説の諜報員が待ち構えていた。-----

 

 

  

  

✰✰✰✰✰

===================================================================

===================================================================