プライベートバンカー(カネ守りと新富裕層)

清武英利 著 プライベートバンカー(カネ守りと新富裕層)

 

 作者は、2011年11月に読売巨人軍専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争になった人である。読売新聞の新聞記者出身である。

 

 シンガポール政府が金融立国を宣言し、富裕層を呼び込む政策を打ち出した。2004年には、投資家勧誘プログラムが始まつた。二千万シンガポールドル以上の資産を持つ外国人が、その資産の半分を維持することを条件に永住権を取得できるようになった。相続税キャピタルゲイン課税もないオフショアに住む権利を、カネで買える時代が到来し、日本人富裕層もなだれ込んだ。

 日本からシンガポールに逃避していくの新富裕層、彼らの資産を導くプライベートバンクの人々、さらに国税当局、これらを中心に話は進む。

 主人公に、野村証券三井住友銀行等を経て、シンガポールでプライベートバンカーになった「杉山智一」を主人公とする小説仕立てになっている。

 

 

 

 

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