ガラスの心

ジョーン・ジョンストン 著 ガラスの心

 

 「ファルコン・ホワイトロー」は、その女性がダラスの中心部の込み合った歩道にいたにもかかわらず、すぐに彼女に目をとめた。彼女はファルコンの視線を引き付け、彼を魅了せずにはおかないなにかがあった。彼女のすぐわきに小さな女の子が立っていることにファルコンは気づいた。そして一瞬のち、一人の男性がその二人連れに加わると、彼女の口元に口づけをしたのだった。ファルコンは自分がその家族の主でないことに、軽い嫉妬を覚えた。

 しかし、その男性が自分の知り合いであることに気づいた。

『グランド・エインズワースだろう』とファルコンは声をかけた。

 グランドは、ファルコンに妻「マーラ」を紹介した。マーラは軽く会釈してファルコンに微笑みかけた。とたんに、ファルコンは胃袋が引っくり返りそうになった。そして一瞬ファルコンは、マーラのまっすぐな視線の中に何かを見たような気がした。-----。

 

 短いですが、大変面白いです。

 

 

 

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